『お金持ちは合理的』とは?
『お金持ちは合理的』とは、ファイナンシャルプランナーの立川健悟の執筆により、2023年11月20日にすばる舎より出版されました。
どんな内容?あらすじは?
『お金持ちは合理的』は、ファイナンシャルプランナーや不動産営業の際に、お金持ちや富裕層と出会ってきた筆者が、お金持ちの習慣や考え方をまとめた本となります。
第一章が、お金持ちの「お金の使い方」はココが違う!
第二章は、行動経済学を無効化する「お金持ちマインド」
第三章が、お金を自由に使いたければライフプランを設計せよ
第四章が、未来への投資としての「お金の活用法」
第五章が、お金の最大の価値は「経験」を買えること
合計5章で構成されています。
『これからの時代のお金に強い人、弱い人』や『となりの億万長者』のような内容となっていました。
ネタバレ
お金持ちの習慣を学ぶ本は過去から現在までたくさん出版されています。
本書は、特に令和の時代に合ったエピソードが充実していて、時代遅れ感がないのが良かったです。
お土産のメリット
会社や職場、親しい人へお土産を渡すことは多いハズ。
本書ではお土産を渡すことへのメリットが書かれています。
選ぶお土産は、地域の銘菓といった限定商品を選ぶことで、話の話題に使えるし、特別感が感じられる。
また、習慣としてこまめに渡すことで、そのうちお返しをしないといけないと、無意識に考えるようになるとか。
たしかに思い返すと、1回だけ渡しても意識はそこまで変わりませんでしたね。
重要なのは継続すること。
そしてその人脈を大切にしたい相手かどうか見極めることが重要です。
損失回避性とは?
お金持ちは「損失回避性」を意識しています。
お金持ちは、必要なタイミングで必要なものを手に入れるのが最も満足度が高い。
「今買わないと損をする」という損失を意識することを回避するのです。
いわゆる安物買いの銭失いにならないようにする。
サンクコスト
回収できないコストにこだわるのが、いわゆるサンクコスト。
ギャンブルがわかりやすい例です。失ったお金を嘆いても戻ってこない。
お金持ちは、お金よりも時間を大切にします。
それ以上元をとるために自分の時間を使おうとしないのです。
ギャンブルとまでいかなくても、ビュッフェや食べ放題も同様です。
3000円払ったから、元を取ろう!と長々とい続けて結局無駄な時間をかけてしまう、とか。
時間を増やすコツは「放棄」「自動化」「委任」
上記の通り、お金持ちは時間を大切にしています。
これは投資でも同様で、1年でかけられる投資額が決まっているとし、2ヶ月で回収できるものが1ヶ月で回収できれば2倍になります。
放棄とは
必要のない業務を手放したり、価値観が合わなくなったコミュニティーや団体とは距離を置き、自分の時間を確保する。
自動化とは
習慣的に繰り返していることを仕組み化し、自分の時間を確保する。
「時短家電」もココに入ります。
委任とは
自分がやらなくてもいいことや、やらないほうがうまくいくことは専門家に任せて自分の時間を確保します。
タクシーに乗るのも、自分の時間を確保するのに使えるのでここに当てはまります。
まとめ
お金持ちの習慣や考え方を行動経済学の理論に載せて書かれているので、わかりやすく読みやすかったです。
お金持ちが美意識を学ぶ理由としてVUCAが関係しています。
VはVolatility(変動性)
UはUncertainty(不確実性)
CはComplexity(複雑性)
AはAmbiguity(曖昧性)
です。
美意識や倫理観を高めておくことで、未来のシステム変容が起こっても対応できるそうです。
漠然とお金持ちになりたいとか富裕層になりたい人には、本書を一読おすすめです。