『これからの時代のお金に強い人、弱い人』とは?
フォレスト出版社のサチン・チョードリー著作、『これからの時代のお金に強い人、弱い人』を読みました。
サチン・チョードリー氏とは?
ニューデリー出身の経営コンサルティングです。来日した際には日本語あまりできなく大変苦労をしたのですがインドの大富豪に「ジュガール」を教わり、お金や投資に関心を持ったそうです。『大富豪インド人のビリオネア思考』など著書もたくさん出しています。
ジュガールとは?
インドに行ったことはありますか?混沌、カオス、世界遺産、人が多い、ボッタクリ、物乞いなどいわゆる負のイメージがありますが、実はそこまで悪くありません。イメージや一昔のインドのバイアスがかかっていますが、高層ビルや快適なホテル、環境などもできているのです。
先進国ではなく、BRICs(ブリックス)といわれるネクスト先進国でもあります。
さて、そんな格差があるインドですが、大富豪やお金持ちが多いのも理由のひとつです。ユダヤ人のようにインド人もいくつかのお金持ちになるノウハウを持っており「ジュガール」というのは、ライフハックのようなインド人ならではのノウハウ、秘訣と憶えておくと良いでしょう。
本書のあらすじとは?
さて、本題に戻り、『これからの時代のお金に強い人、弱い人』のあらすじをご紹介します。
本書は、他の投資本のような構成と内容になっています。序段は、著者のプロフィール紹介やどれだけ苦労してここまでたどり着いたのか、そしてお金を引き込むには情熱が必要であること。
また、後半には、お財布を大切に扱う、部屋を綺麗にしておく、親を大切にする、などといった精神世界のスピリチュアル的な話題もチラホラ載っているのです。
本書の見所とは?
では、本書の見所はなんでしょう。実はジム・ロジャーズ氏とのシークレット対談が載っているのです。
ジム・ロジャーズといえば世界的に有名な投資家で、億万長者の一人でもあります。引用されたようなコメントやインタビューが載っていることはありますが、本作のように対談が載っているのは珍しいのではないでしょうか。
おすすめの理由
そしてこれがおすすめの理由ともなります。お金や投資のことだけでなく、世界的な注目、日本のことなども聞き出しているのです。
本書は2018年に上梓・出版されているため、仮想通貨についてや日本のオリンピックについてジム・ロジャーズはこう答えています。「オリンピックは政治家が喜ぶためのもの。オリンピックを行ったあとに遺産のようなものを残せた国はあまりありません」
「投資家は低額で買う必要がある」
「ミャンマーは証券取引所を開きましたね」
「大きく値上がりするものには、我々は注目してそう望むのです。」
「お金持ちになるのは簡単ではないのです」
「子供に中国語、つまりマンダリン(公用語)を教えるべきだということです。」
一部抜粋ですが、世界情勢を含めて、ためになるノウハウがぎゅっと詰まった対談です。
感想
先に挙げましたが『これからの時代のお金に強い人、弱い人』自体は他の投資本とそこまで内容に差があるものではありません。投資本であれば同じフォレスト出版社の『お金は寝かせて増やせ』の方が充実した情報が詰まっています。
しかし上記にあげたジム・ロジャーズ氏の対談は面白かったので、一度読んで見ると良いでしょう。全体的に読みやすく1時間から2時間程度あれば読める文章量でした。
まとめ
他の投資本とあまり変わらないといいましたが、逆にいうと投資初心者やこれからお金の勉強をしたい方にとっては価値があると思います。それでも1500円はちょっと高いので文庫化されるのを待ちましょう。