読書『僕は君たちに武器を配りたい』感想、レビュー、あらすじ、ネタバレ

読書『僕は君たちに武器を配りたい』感想、レビュー、あらすじ、ネタバレ 書評
読書『僕は君たちに武器を配りたい』感想、レビュー、あらすじ、ネタバレ

『僕は君たちに武器を配りたい』とは?

コンサルティングを主に、マッキンゼー・アンド・カンパニー出身のコンサルタントである瀧本哲史氏が講談社より出版した本です。著書には武器シリーズとして『武器としての決断思考』や『武器としての交渉思考』、さらに「君に友だちはいらない」といった鮮烈なタイトルと内容の書籍を上梓しています。本書は2011年に単行本化、2013年にエッセンシャル版として文庫されました。

どんな内容?あらすじとは?

いわゆるコンサルティング的な内容にはなっているが、世の中の理不尽さや、その幾多なら壁や罠をクリアするためにどうすれば良いかというテクニック本になっています。

自己啓発よりも一歩進んだハウツー本に近い内容です。

第一章「勉強できてもコモディティ」から「本物の資本主義が日本にやってきた」「学校では教えてくれない資本主義の現在」「日本人で生き残る4つのタイプと、生き残れない2つのタイプ」「」起業の浮沈の鍵をにぎるマーケターという働き方」「イノベーター=起業家を目指せ」「本当はクレイジーなリーダーたち」「投資家として生きる本当の意味」「ゲリラ戦のはじまり」の合計9章から連なる物語となっています。

ネタバレとは?

本書の面白いところは、2019年になっても通じるネタや話題が記載されているという点でしょう。例えば、英語だけが出ていても、就職や就活の際に外資系に面接を挑んだとしても、英語ができて当たり前のグループの中では、コモディティ化されてしまい、結局英語だけでは太刀打ちできないという話。

必要なのは、軸なるもの例えばシステムエンジニアとして技術を持ち、そこに加えて英語力を持つことでコモディティから脱するという話や、魚釣り(比喩)をするだけではただのサラリーマンだが、商品を遠くに運んで売る事ができる人(トレーダー)、自分の専門性を高めて、高いスキルによって仕事をする人(マーケター)、商品に付加価値をつけて、市場に合わせて売ることができる人(イノベーター)、自分が起業家となり、みんなをマネージ(管理)してリーダーとして行動する人(リーダー)、そして投資家として市場に参加している人(インベスターつまり投資家)の6つのタイプに分けることで、読み手のキャラクターや心理とマッチングさせる話など、盛り沢山かつ、豊富で深く解説されているので、納得感が高い一冊となっていました。

感想・まとめ

仕事をしないで生きていくことは、ほとんどの一般人には難しいと思います。サラリーマンと一括りで言っても営業職から企画職、技術職、経理など様々な職種があり、さらに会社によってその役割も違ってきます。

では、あなたの担っている役割は何でしょうか?そこに加えてプラスアルファを持つことで専門性が高められ、コモディティから離脱できるはずです。

瀧本哲史氏には、ぜひ令和版の『僕は君たちに武器を配りたい』を執筆してほしいです。現代はYouTuberからインスタグラマーまで2011年には考えられないような仕事の仕方、働き方生まれています。2020年以降も、きっと新しい未来が生まれ、その次代になったときに、自分らしく働けているのでしょうか。考える良い一冊になりました。

新しい働き方といえば、GAFAもありますね。こちらも新しい役割が登場するのでしょうか?

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