映画『それでも、やっぱりパパが好き!(Infinitely Polar Bear)』感想、レビュー、あらすじ、ネタバレ

映画『それでも、やっぱりパパが好き!(Infinitely Polar Bear)』感想、レビュー、あらすじ、ネタバレ 映画
映画『それでも、やっぱりパパが好き!(Infinitely Polar Bear)』感想、レビュー、あらすじ、ネタバレ

『それでも、やっぱりパパが好き!(Infinitely Polar Bear)』とは?

『それでも、やっぱりパパが好き!(Infinitely Polar Bear)』は、躁うつ病、双極性障害を患いながら、二人の娘と交流していくマーク・ラファロ主演のアットホームドラマです。監督はマイア・フォーブスという実際の父親、家族のことを物語にした実の娘でもあります。

どんな話?あらすじとは?

双極性障害を診断されながらも健気にたくましく大人になったマーク・ラファロ演じるキャムは、アフリカン・アメリカン(黒人)のマギーと出会い、結婚をし、二人の娘ができ幸せな家庭を築きます。

しかし、病のことや仕事が続かない、クビになるなどで別居をし、キャムは精神病院へ入院。週末だけ面会をする関係となるのですが、マギーは子供の将来、家族の生活を考え、ニューヨークの大学院へ通うことを決意!

しかし、小学生の幼い二人娘を連れて勉学はできないと考え、旦那(離婚している)に娘を預けて、週末だけ、NYからボストンまで帰省するという生活を18ヶ月行うことなったのです。

キャムは、二人の娘との愛情のある、それでいてぶつかり合う家族として、父親として奮闘していくのです。

ネタバレ

『それでも、やっぱりパパが好き!(Infinitely Polar Bear)』は、冒頭からパンチの利いた展開で始まり、馴染むまで少し時間がかかるかもしれません。ポイントは、躁うつ病 – 双極性障害についてさらっと紹介されますが、深い病状や内容までは説明せず、あくまでも主人公のキャムのキャラクターを通して、視聴者は理解していくのです。

特に、鬱病については、キャラクターで敢えて全面に出していないのか、悲劇にならずに住んでいるのは、この映画の特徴でもあると思います。

病を抱え、それでも大好きな娘たちと生活をしていく生身の人間関係がリアルで面白かったです。

さらに、病を抱え、精神障害者とわかるようなシーン、例えば、アパートの住人のドアの前延々と口喧嘩をしたり、部屋が散らかり、外に出れば所構わず話しかけたりと、特異な部分は見せているものの、周りの人たちも、口で責め立てずに、態度や振る舞いで拒否しているのが、どんなに態度で見せていても、優しい人たちなんだなと、感じました。

それは、妻マギーが、大学院を卒業しMBAを取ったあとも、就職活動でNYでは内定するのに、ボストンで子持ちのシングルマザーだとわかると、手のひらを返すように取りやめるシーンなどを見ると、ボストンという街は、よく言えば攻撃的ではなく、悪く言えば慣習が古い地域なのかもしれません。

しかも、本作『それでも、やっぱりパパが好き!(Infinitely Polar Bear)』は、1970年代後半を舞台にしているのです。男性が育児や家事をし、妻が働きに出るという、2019年の現代でもまだ浸透しきれていない夫婦の役割を表しているのです。

ほかにも、長女が母親に尋ねるのです。「私って黒人?」と。長女は父親に似た白人の外見、妹は天然パーマが特徴的などちらかといえばアフリカンな風貌。母親は返事に困ってしまいます。

夫婦の役割だけでなく、白人と黒人の子供、アメリカを舞台にした作品だけあって、印象的なシーンでもあります。

まとめ

躁うつ病 – 双極性障害というと、作家の北杜夫氏を彷彿させます。彼もどくとるマンボウなどの著作で、娘に散々なじられていましたが(笑)、本作『それでも、やっぱりパパが好き!(Infinitely Polar Bear)』でも、娘にバカにされ(愛情の裏返し)、世間に相手されず、それでも前向きに生きていく姿に心が打たれます。

ポイントとしては、曾祖母は資産家で、何度かシーンで登場したり、家族でディナーをした時に、父親のキャムはフォーマルマナーをちゃんと行っており、格式のある家柄の出自であることを感じさせます。話の中でも何度となく登場しますが。

また、母親であるマギーと同じで、子どもたちを公立ではなく、私立の学校に入れて教育させたいという想いや、夫婦としての愛情が欠如しているわけではないため、虚しさを感じるよりも温かく見ることができました。

お金はないけれど、愛情のある家と、お金はあるけれど愛情のない家。

あなたなら、どちらの家に生まれたいですか

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