『すずめの戸締まり』映画の感想、レビュー、あらすじ、ネタバレ

『すずめの戸締まり』映画の感想、レビュー、あらすじ、ネタバレ 映画

『すずめの戸締まり』とは?

『すずめの戸締まり』は、「君の名は。」や「秒速5センチメートル」などを手掛けた新海誠監督による2022年に劇場公開された映画作品です。ベルリン映画祭にもノミネートされ、国内外で話題となっています。

どんな内容?あらすじは?

九州の佐賀県で過ごす女子高校生の「すずめ」は、ある日閉じ師という宗像草太と出会い各地で起こる事件に巻き込まえていく物語。3.11の東日本大震災を根底としたテーマがあるため、地震や当時の災害を思い出す場面が多くあるため、フラッシュバックする可能性があるので注意ください。

ネタバレ

すずめは、東日本大震災の影響で片親だった母親を亡くし、叔母に引き取られ九州で暮らしている元気ハツラツな女の子。

当時の心の傷を普段は全く見せず、時折夢を見る感じで思い出す程度。

草太と出会い一目惚れをし、扉を開けると異空間(死の間際の世界)につながっており、そこから流れ出る災いの元を閉じるのが「閉じ師」の責務。

草太が子供の椅子に変化させられたのをキッカケに、四国、東京、宮城と日本各地の扉を閉じる役目をすずめが務めることに。

旅路の一つ一つの中で、過去の思い出や自分の中に積もっていた不満や思い、叔母に対する感情が露わになり、成長していく青春物語でもあります。

未来から過去へ

「君の名は。」のネタバレにもなりますが、こちらの作品は体が入れ替わる相手が実は同じ時代を過ごした人ではなく、未来の人物だったことが最後にわかります。ラストにすれ違うときも、同い年と思われていた2人が実は女性の方が年上だったというオチ。

そして、過去を変えることで、隕石による村の消滅を防ぐという、過去から未来へバトンを紡いだ作品でした。

また、「秒速5センチメートル」は、一人の青年が幼少期、そして青春時代を過ごした彼女との思い出を、社会人になっても消えることなく、いつまでも探し求める思い出の物語。

その2作品と合わせて『すずめの戸締まり』は、未来の自分が実はタイムリープして、幼少期の自分と出会っていたという、未来から過去への作品。

未来・現在・過去の三部作といっても過言ではないでしょう。

まとめ

とにかくインパクトが強い『すずめの戸締まり』、映像美の美しさは相変わらずの新海誠監督作品。

今回も音楽にRADWIMPSが手掛けており、「君の名は。」のような心に直接射さる音楽に鳥肌が立ちました。

また、十明が務めた「すずめ feat.十明」の音楽は神々しい透明感が作品の神聖さとマッチし、観終わったあとの余韻を十二分に堪能させてくれました。

RADWIMPS – すずめ feat.十明 [Official Lyric Video]

新海誠監督の新作、『すずめの戸締まり』。

迫力満点の映像美と身震いする音楽は、劇場の方がより堪能できるのでおすすめです。

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