『Psychology of Money(サイコロジー・オブ・マネー)一生お金に困らない「富」のマインドセット』とは?
『Psychology of Money(サイコロジー・オブ・マネー)一生お金に困らない「富」のマインドセット』とは、モーガン・ハウセルが執筆し、児島修が翻訳をし、2021年12月7日にダイヤモンド社より出版されました。
どんな内容?あらすじは?
『Psychology of Money(サイコロジー・オブ・マネー)一生お金に困らない「富」のマインドセット』は、投資アドバイスメディアの元コラムニストであるモーガン・ハウセル(Morgan Housel)が執筆したお金や富に関する本です。2022年2月21日には4刷まで増刷されているベストセラー作品になりました。
第一章が、おかしな人は誰もいない
第二章が、運とリスク
第三章が、決して満足できない人たち
第四章が、複利の魔法
第五章が、裕福になること、裕福であり続けること
第六章が、テールイベントの絶大な力
第七章が、自由
第八章が、高級車に乗る人のパラドックス
第九章が、本当の富は見えない
第10章が、貯金の価値
第11章が、合理的>数理的
第12章が、サプライズ!
第13章が、誤りの余地
第14章が、あなたは変わる
第15章が、この世に無料のものはない
第16章が、市場のゲーム
第17章が、悲観主義の誘惑
第18章が、何でも信じてしまうとき
第19章が、お金の真理
第20章が、告白
合計20章で構成された分厚い内容の本書。
『happy money 一瞬で人生を変えるお金の秘密』や『となりの億万長者』、『金持ち父さんの21世紀のビジネス』のような作品となっています。
ネタバレ
まず本書を執筆しているのは、投資家でも富裕層でもお金持ちでもありません。コラムニストが執筆した本であることを理解しておくべきです。
というのも、上記で挙げた「金持ち父さん、貧乏父さん」などは、少なくとも執筆者が何かしらで成功し、その体験やノウハウを執筆しているのに対し、本書は、ライターがデータや調査によって集めた内容なのです。
つまり、あくまでも第三者から観た情報と視点である点が上記と異なります。
さらに、ノウハウよりメソッドよりとなっているので、もしノウハウを知りたいなら別の本を読んだ方が得になるでしょう。
※本ブログに色々紹介している中でピックアップしてみてください。
有能であることと、生き延びることは全く別の能力だ。そして、前者には後者が必要になる。破滅するのは、なんとしても避けなければならない
例えば、バフェット、マンガ-、ゲリンの3人を例に出し、3人に共通する点は、裕福になる以上に、裕福を維持する能力がある点を紹介しています。
一般的に、宝くじでも、起業でも、お金持ちになったあとに、維持することができず、破滅するのがほとんど。いかにして富を維持する大切さがあるかを紹介しています。
その割に、どうすれば維持し続けられるかといった具体的なエピソードやノウハウはないため、心理的に意識的に、無茶をするなという点でしか記載がありません。
タイトルを見れば分かる通り、あくまでも「マインドセット」なんですよね。。。
エゴを減らせば、豊かになれる
他にも、「物事がうまくいっているときには慎重に、うまくいかないときには寛容に」、
「エゴを減らせば、豊かになれる」「夜安心して眠れることを優先してお金の管理をすべし」「投資で結果を出すための最大の秘訣は、時間軸を長くすること」「うまくいかないことがあっても問題ないと考える、半分は間違っていても、資産は増やせる」「自分の時間をコントロールするためにお金を貯め、使う」「他人に富を見せびらかさず、誠実に人と接しよう」「貯金する、ただ貯金する。貯めるのに特別な理由は必要ない」
といった、当たり前のことを仰々しく書いているだけでした。
もし、具体的なノウハウを知りたいのであれば、『50円のコスト削減と100円の値上げでは、どちらが儲かるか?』や『9割の公務員が知らない お金の貯め方・増やし方』の方が得られるものが豊富なのでおすすめです。マインドを上げたい方には本書を一読してみるのもいいかも。