『パレードへようこそ(Pride)』映画の感想、レビュー、あらすじ、ネタバレ

『パレードへようこそ(Pride)』映画の感想、レビュー、あらすじ、ネタバレ 映画

『パレードへようこそ(Pride)』とは?

『パレードへようこそ(Pride)』とは、2014年に第67回カンヌ国際映画祭監督週間でクロージング・フィルム上映されたイギリスの映画で、パテ、セテラ・インターナショナルの配給で公開されました。

『マーガレット・サッチャー 鉄の女の涙( The Iron Lady)』や『英国王のスピーチ(The King’s Speech)』に近い内容です。逆に、『イヴ・サンローラン(Yves Saint Laurent)』とは違った作品となっています。

どんな内容?あらすじは?

日本でも当たり前となっている話題のLGBTパレード。その先駆けといえる、1984年のイギリスのパレードにフォーカスをあてた内容となっています。

当時はサッチャー政権の時代で、富裕層ばかり優遇されており、マイノリティやブルーカラーの炭鉱労働者の人々は、追いやられていた時代。

あるマイノリティの一人が、炭鉱労働者と自分たちは同じだ!と思いたち、仲間を集い「LGSM(レズビアンズ・アンド・ゲイズ・サポート・ザ・マイナーズ)」という団体を立ち上げ、炭鉱労働者たち一緒にストライキに出て、政治を変えようという話です。

ネタバレ

LGBTの作品は、禁断の世界や秘密の話、バッドエンドやアンハッピーな物語が多い中、本作は、痛快かつ、どちらかというと性的志向などよりも一緒になって立ち向かうという部分が多く、比較的誰でも楽しめる作品となっているでしょう。

例えば、ロンドンでLGSMを立ち上げたあと、炭鉱労働者が多い地域に電話をかけて、たまたま捕まったウェールズ地域の団体と連絡がつき、ウェールズのある村にたどり着くのですが、日本でもそうですが、地方であればあるほど、偏見や閉鎖的な環境が、壁として立ちはだかるのです。

しかし、個人のキャラクターや団結力によって、解かれていく様は観ながら痛快でした。

また、性的志向など関係なく、貧困や弱者に向けられる政治という共通の敵の前では、同じ向く様は同じなのです。

しかし、どんなに仲良くなっても中には気に食わないとして裏切る人も出てきます。

マイノリティである彼らが仲間になるとマジョリティへと変化し、マジョリティの中で少数の意見や正義を持っている人にとっては、邪魔な存在へと変化していくのです。

この人間としての怖さも併せ持ち、中盤からは見入ってしまいました。

少し作風は違いますが、ホラー映画『ミスト』を思い出しました。人間心理の怖さ、恐ろしさとも言えるでしょう。

しかし、本作はホラーではありません。

実在した歴史的な話の一つで、LGSMのメンバーが炭鉱労働者たちを支援し、応援した結果、ストライキは成功。

そして、今度は逆に、LGBTのパレードに、彼ら炭鉱労働者たちが集い、大きな渦となって権利を獲得し、原題へと結びついているわけです。

まとめ

マイノリティとマジョリティが一致団結し、お互いの持つべきゴールを目指していく。その中人と人が触れ合うことで、出来上がる想いや価値観の変化、新しい人間関係の構築など、観ていると勇気をもらえる作品でした。

特に、架空の人物とされているクローゼットな少年が活動を通じて、身勝手な親の庇護から離れて自立していく様は、子供から大人へと成長していくティーンエージャー映画とも言えます。

新しい一歩を踏み出したい方におすすめの作品です。

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