『英国王のスピーチ(The King’s Speech)』映画の感想、レビュー、あらすじ、ネタバレ

『英国王のスピーチ(The King's Speech)』映画の感想、レビュー、あらすじ、ネタバレ 映画
『英国王のスピーチ(The King's Speech)』映画の感想、レビュー、あらすじ、ネタバレ

『英国王のスピーチ(The King’s Speech)』とは?

『英国王のスピーチ(The King’s Speech)』とは、2010年にギャガより配給、公開され、第83回アカデミー賞では主演男優賞、作品賞、監督賞、脚本賞を受賞しています。

内容は、実在したイギリス王ジョージ6世と言語聴覚士であるライオネル・ローグ – ジェフリー・ラッシュとの二人の友情と、歴史を交えた伝記ドラマです。

『イヴ・サンローラン(Yves Saint Laurent)』や『ベストセラー 編集者パーキンズに捧ぐ』に似た男性同士の友情と、『マーガレット・サッチャー 鉄の女の涙( The Iron Lady)』のようなイギリスの歴史に関連した映画となっています。

どんな内容?あらすじは?

『英国王のスピーチ(The King’s Speech)』は、吃音症に悩む、次期国王であるジョージ6世。彼は幼少期のトラウマから、大舞台で言葉を発しる時に、言葉がどもることを悩みとしていました。

ある日、出会ったドクターである言語聴覚士に教わり、歌いながら喋ったり、普段は言わないような下品な言葉を使ったり、踊ったり、感情を閉じ込めずに外に出す術を教わりながら、発声の矯正と合わせて、自身で抱えていた内に秘めた想いを吐露することで前向きに進んでいくという物語となっています。

ネタバレ

『英国王のスピーチ(The King’s Speech)』では、前半は国王になる予定はなく、爵位はありつつも個人の悩みとして物語は進んでいくのですが、中盤から急展開。ジョージ5世がなくなり、長兄であるエドワード8世が国王に就任したにも関わらず、恋愛そして結婚問題で騒がせ、前代が元気で生きているにも関わらず、国王の座を退いてしまった為、急遽、次兄であるジョージ6世が就任することになった辺りから、グッと面白さが増してきます。

国王になるには「声」を持っていなければいけない。とし、その声が届けられないのであれば自分は国王になるには相応しくないと自覚しているジョージ6世。

日本でも天皇の御言葉に、国民が心を訴えかけられるように、首相政府制度とは別に国王制度が残っている国にでは、象徴としての役割、任務を務めなければなりません。

また、エドワード8世と結婚した、ウォリス・シンプソンについても注目です。シーンとしては1場面程度の登場ですが、強烈な印象を残し、また歴史を覗いてみると、波乱万丈の人生を歩んできたことになります。

また、子供時代のエリザベス女王とサッチャー女王も登場し、上記で紹介したマーガレット・サッチャーの映画も合わせて観てほしいです。

さらに、ドイツのヒトラーの話や世界大戦の話題まで政府や軍事とは別の、国王側から観た歴史の一旦を感じることができ、大変おすすめの映画となっています。

まとめ

言葉の矯正という、ドラマチックになりづらいテーマを、歴史と英国王という立場、そして歴史と友情を絡ませて、面白く仕上げているのが『英国王のスピーチ(The King’s Speech)』です。

言語聴覚士という立場は言葉の矯正だけでなく、心のマッサージも必要とする大切な仕事が伺えるため、職業として目指している方にはおすすめの作品です。また、スピーチというテーマ通り、英語を勉強している方にも、聞き取りやすい英語の発音が多いため、勉強にもおすすめだと思います。

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