『マリーゴールド・ホテル 幸せへの第二章(The Second Best Exotic Marigold Hotel)』映画の感想、レビュー、あらすじ、ネタバレ

『マリーゴールド・ホテル 幸せへの第二章(The Second Best Exotic Marigold Hotel)』映画の感想、レビュー、あらすじ、ネタバレ 映画

『マリーゴールド・ホテル 幸せへの第二章(The Second Best Exotic Marigold Hotel)』とは?

『マリーゴールド・ホテル 幸せへの第二章(The Second Best Exotic Marigold Hotel)』は、『マリーゴールド・ホテルで会いましょう』の続編。前回と同様に7人の熟年男女がセカンドライフ、ラストライフの生活を求めて、朽ち果てたホテルへ来訪し、それぞれの関係性やホテルの復興と併せて、自分の人生を見つめ直す物語。20世紀フォックスが配給をし、主演は前回同様ジュディ・デンチらが続投しています。

内容は?あらすじ

『マリーゴールド・ホテル 幸せへの第二章(The Second Best Exotic Marigold Hotel)』は、前作でそれぞれの人生を見つめ直し、ホテルのやり直しのアテも見つかったラストから続き。

カリフォルニア州サンディエゴにあるホテル界の大物タイ・バーレイへ商談を持ちかけるシーンからスタート。それぞれの生活も新しい仕事を見つけ、インドの雰囲気や町並み、国柄なども慣れており、また前作は人間関係の構築から始まったのが、今作はそれぞれの信頼関係が出来上がっている状態でした。

『マザー・テレサからの手紙(LETTERS FROM MOTHER TERESA)』や『ベンジャミン・バトン 数奇な人生(The Curious Case of Benjamin Button)』と同じように人生を感じさせる内容となっています。

ネタバレ

前作は、人生を諦めた人たちが、最後のやり直しのためにインドにあるマリーゴールド・ホテルにたどり着いたシーンから物語が始まり、それぞれの事情、想い、経済的な問題まで、老後を考えさせる内容が主でした。

しかし、本作『マリーゴールド・ホテル 幸せへの第二章(The Second Best Exotic Marigold Hotel)』は、すでにセカンドキャリアへのスタートに立ち、新しい仕事や生活、人間関係が出来上がった状態で話が進むため、おそらく一作目を観ていない方には置いてきぼりになる部分が多く出てきます。

また、オーストラリアやイギリスといった先進国からインドへ来たことで、戸惑う部分が異国情緒感があったのが、今作ではあまりインドの情景や、インドの人々が抱えている問題や考え方、風習があまり出てこないため、インド自体の面白味も半減していました。

とはいえ、後半の結婚の風景や年を重ねることでより強く感じる老化、若い人々の輝きへ持つ憧憬といったものも、しみじみ感じさせ、年末年始や節目に見るのをおすすめします。

「人生はその今が一番最高である」。

前作でも出てきたセリフが、今作でも強く感じさせる言葉。

ジュディ・デンチを始め、マギー・スミスやビル・ナイらが実年齢の等身大と併せて熱演しているので、一つひとつの重みを感じる大人の映画です。

まとめ

前作『マリーゴールド・ホテルで会いましょう』が秀逸だったので、今作『マリーゴールド・ホテル 幸せへの第二章(The Second Best Exotic Marigold Hotel)』も期待して観てみましたが、2作目は駄作というハリウッド映画のジンクスを破れなかったのが残念です。

インドの町並み、世界の色味、人生のクロッシング、それがマリーゴールド・ホテルの魅力。

それを改めて感じさせる3作目を期待しています。

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