『1億円貯める方法をお金持ち1371人に聞きました』本の感想、レビュー、あらすじ、ネタバレ

『1億円貯める方法をお金持ち1371人に聞きました』本の感想、レビュー、あらすじ、ネタバレ お金

『1億円貯める方法をお金持ち1371人に聞きました』とは?

『1億円貯める方法をお金持ち1371人に聞きました』とは、「となりの億万長者」などの富裕層向けのマーケティングをしていたトマス・J・スタンリーによる著書です。2019年4月16日に文響社より出版され、序文寄稿を橘玲が執筆しました。

どんな内容?あらすじは?

『1億円貯める方法をお金持ち1371人に聞きました』は、トマス・J・スタンリーが手掛けた「となりの億万長者」と同様に、富裕層の中には、収入は高いけれど蓄財できていない蓄財劣等生と、慎ましく過ごしているが実は富豪である蓄財優等生の2パターンを分けたテーマを今作でも紹介しています。

金持ち父さんの21世紀のビジネス』や『食い逃げされてもバイトは雇うな 禁じられた数字』のような内容です。

ネタバレ

本書のような経済マーケティング本は、どの点が自分にとって参考になるのか、アドバイスになるのか見つけるのが重要です。けして全てを鵜呑みにしてはいけませんし、自分のスタイルや生活に合わないテクニックを真似してはいけません。

億万長者はよき助言者を持つ

筆者が感じた、良きポイントの1つに、「億万長者はよき助言者を持っている」という点です。

億万長者の大半は、投資アドバイザーを3人は持っていて、多くの場合は専任の公認会計士や信頼のおける弁護士、証券ブローカーや、ファイナンシャルプランナー、保険営業マンなどの助けを借りています。

どんなに頭の良い人でも、優秀な医者であっても一人で判断を下すのは、間違いを犯す可能性を本書の項目では示していました。

人を見る目を養う重要性

どんなにいい話をもってきても、その真意はわかりません。知り合い、友人知人、家族親戚など、どんな人間性を持っているのか、自分に対する想いは好意なのか悪意なのか、ジャッジする目を持たないといけないのです。

学校ではけして教えてくれません。

本書でも「秀才タイプに金は貯まらない」と断言しています。

自分だけでコツコツ勉強をするタイプよりも、柔軟に人のアドバイスを色々聞き、その上で適切な判断を決定する、そういう柔軟性の高いタイプのほうが億万長者になりやすいようです。

買い物上手こそ金持ちへの道

買い物をするときに、クーポンは使いますか?

優秀な蓄財優等生の億万長者は、必ずクーポンを使ってこまめに節約をします。

特に驚きなのは、子どもたちに小さいうちからクーポンをハサミで切り取り仕分けするお手伝いをさせるという点です。

そうすることで、物には値段が付いており、定額ではなく、クーポンや交渉で安くなることがあるのを教育しているのです。

これは子供の経済的教育に繋がります。

子どもたちは価格に対して厳しい目を持つようになり、貯金を減らさないmたの上手な自衛策を学ぶのでした。

木から落ちる巣を見つける

富裕層は、賃貸ではなく分譲として家を持っています。けれど、けしてローンは組まずにキャッシュで一括で購入。もしくは両親など利息がかからない貸し手から借ります。

ローンは、借金。そのため無駄なお金がかかることを知っているからです。

しかし、それは「となりの億万長者」でも述べていましたが、昨今は状況が少し変わりました。

というのも不動産市場が右肩で上がっており、キャッシュで購入が難しくなっていること、さらにより良い立地や買い替えをしたほうが、より不動産価値を高めることを知っているのです。

そのため住宅ローンを利用して買い替えを行うのですが、重要なのは、新しい家を探してすぐに購入するのではなく、下落した価格の不動産を長く狙って探して購入するのです。

これは背景には、蓄財劣等生の動きにあります。

蓄財劣等生は貯蓄がないため、投資している株が下落したり、仕事はダメになると2ヶ月程度の蓄財しかないため、不動産を手放さざるを得ないのです。

そういう訳あり物件を見つけては、蓄財優等生が購入するのです。

「木から落ちる巣を見つける」とは言い得て妙なパワーワードですよね。

席を立たたないことのプライドを持たない

さらに、交渉の場では、けして相手の言い値では購入せずディスカウント、値引きをします。

その際に、交渉を白紙に戻すためにはじらいを感じたことがある、どんな交渉でも途中で席を立つことを気にしないと答えたのは、100人中なんと82%におよびました。

初対面に近い相手(売り手)や不動産担当者のメンツなど関係ないのです。

あくまでもビジネスであり、商売であり、自分のお金が減るのを防ぐことが大事なのです。

余談ですが、私の知り合いのお金持ちは普段温厚で、「自分のお金や時間が減るわけじゃないのに、イチイチ怒っても疲れるだけ」という人がいます。

逆に、「他人の粗ばかり目にして、自分の正義感を突きつけてイライラ」しているひとは、大体蓄財ができていない人でもあります。

芸能人や著名人の不祥事や不倫などどうでもいいのです。

それよりも、自分のお金が減ること(レストランでオーダーと異なる料理が来る、本来かからない手数料が発生する)など場合は、感情的にはならないが、しっかりと怒り、防ぐそうです。

まとめ

「となりの億万長者」の進化版める方法をお金持ち1371人に聞きました』。令和に相応しい内容とお金のコントロール方法が綴られた内容でした。

さらに、ラストには億万長者がやっている1年の実行リストがありました。

ライフスタイルとして、「専門家に意見を聞く」とか「美術館に行く」とか「庭の手入れをする」や「豪華客船に乗る」といったものまで。

あなたもお金を浪費する行為が多いなら、蓄財劣等生。支出を抑える行為が多いなら蓄財優等生でしょう。

私も専門家にお金の相談を聞くことはこの数年やっていなかったので、今年こそはチャレンジしたいと思いました。

今後インフレなどでお金に困っている方にぜひ読んでほしいおすすめの一冊です。

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