『1冊でゼロから達人になる「書く力」の教室』とは?
『1冊でゼロから達人になる「書く力」の教室』とは、ライターでコピーライターとして活躍している田中泰延氏とライター志望者である直塚大成氏による、書き方の指南書の本です。2023年12月25日にSBクリエイティブ株式会社より出版されました。
どんな内容?あらすじは?
『1冊でゼロから達人になる「書く力」の教室』は、田中泰延氏と直塚大成氏の会話調で進めていく構成となっています。
ライターという職業に就きたい方やすでにライターだがさらなる技術を習得したい方におすすめです。
プロローグ
第一章は何を書くか
第二章が準備する
第三章が取材する
第四章が書く
第五章が調べる
第六章が依頼する・会って話を聞く
第七章が構成を練る、書き上げる
エピローグの9章で作られています。
『しっかり稼げるおうちライターの教科書』や『伝え方』のような内容です。
ネタバレ
ライターには3つのタイプがいます。「個性型ライター」、「職人型ライター」と「黒子型ライター」の3タイプに分かれます。
いい文章を書くには「感動のへそ」があるのが重要です。
何を一番読者に届けたいのか、「感動のへそ」があることで明確な文章が出来上がります。
「感動のへそ」を作るには序列をつけなくてはなりません。
誠実に対象と向き合い、素直に書くということが大切です。
芥川龍之介の「蜜柑」
芥川龍之介の「蜜柑」でのワンシーン。
汽車に乗っていたら、田舎らしい娘が乗ってきており「日の色に染まっている蜜柑」が映ることで、彼女の情感が高まるのです。
それが仮に「フィクション」だとしても、その視点が想像でも書かれていることで、【感動のへそ】が生まれます。
静かな文章を心がける
いい文章とは、「静かな文章」です。
350円のハンバーガーはこってりと、濃厚で、主張が強すぎて「うるさい」やつ。
その筆頭が【自分語り】です。
それに対して「2万円のフィレステーキ」は、ほとんど空気みたいな食感。
それが静かな文章です。
空気や水のようなかっこいい文章を書くには、「対象から適度に距離をとること」が不可欠。
【客観性】が重要です。
ライターが、「調べて・書く」という仕事をするときには、
「言いたい」より
「知りたい」欲求のほうが勝っていないとダメです。
オリジナルであること
「自分なり調べてみることはオリジナリティの担保に繋がります」。
無理やり独自の着眼点を設定しようとすると、つまらないことになる。
『BLUE GIANT』で「あのとき主人公が飲んでいたコーラらしき飲み物は、ちらっとパッケージが映ったデザインからドクターペッパーだろうな」なんて書いても。
批評をするなら、例えば上原ひろみのアルバム作品を引き合いにだして、その音楽性に迫る、ジャズを扱った他の国内外の映画と並べるなどして
「みんなが言っている素晴らしさ」を自分なりの切り口から表現し、自分なりに言語化することが重要です。
まとめ
ライターやウェブライター、ブロガー文章を書くうえで大切なことが書かれている本書。
書き方がわからない人や悩んでいる人は参考にしてみて。