『ドヴァランス_デザインのコモンセンス(DEVALENCE COMMON SENSE IN DESIGN)』とは?
『ドヴァランス_デザインのコモンセンス(DEVALENCE COMMON SENSE IN DESIGN)』とは、東京渋谷区、表参道にある「GYRE」内にある『GYRE GALLERY』で2021年12月10日から2022年2月13日まで開催しているギャラリーイベントです。
ドヴァランス(DEVALENCE) とは?
ドヴァランス(DEVALENCE)は、2001年にアレクサンドル・ディモスとジスラン・トリブレの2人がフランス・パリで創設したスタジオです。
現代アートや建築、演劇、芸術文化関連の出版物などのグラフィックデザインを手掛けているデザイン集団です。
ポイントは、講演会や考える場といったプロジェクトも行い、グラフィックデザインの可能性について考えている研究の一環もあります。
特にアレクサンドル・ディモスは、2008年に出版社のB42を設立してから、タイポグラフィーやデザイン、建築、社会科学といった専門領域まで広げているのも特徴です。
出版物では、ヨースト・ホフリ、寄藤文平、ロビン・キンロス、ジョン・バージャーの書籍や、『バックカバー』の雑誌を手掛けています。
日本との繋がり
アレクサンドル・ディモス本人は、2012年もヴィラ九条山レジデントに対してからは、日本のグラフィックデザインの記事や翻訳を出版して、さらに国際グラフィック連盟(AGI)のメンバーでもあります。
どんなイベント?
本イベントは、そんなドヴァランス(DEVALENCE)が手掛けた広告やタイポグラフィー、書籍や雑誌などを展示している無料イベントです。
どんな構成?
A→B→C→Dと会場を4分割し、コミューン劇場(La Commune)のポスター広告や、フラック・ブルターニュ(Frac Bretagne)、カルティエ現代美術財団、パリ装飾芸術美術館のカタログ、パリ国立ピカソ美術館、ボルドー装飾芸術美術館、岡山芸術交流、本のシリーズ、モノグラフ、映画館のサイネージまで幅広い作品がまとめられていて、楽しむことができます。
和田誠展や森村泰昌展、横尾忠則展などのような作品展です。
ネタバレ
ネタバレというほどではありませんが、個人的には、下記のカルティエ財団のデザインが好きです。
この作品は、ブラジルの写真家であり、活動家でもあるクラウディア・アンドゥジャーの写真を集めた展覧会のポスターでもあるそうです。
クラウディア・アンドゥジャーはフォトジャーナリストでもあり、ブラジルの先住民族であるヤノマミ族も被写体として撮影していました。
おそらく、上記の写真の人物もヤノマミ族ではないかと思われます。
調べたらYou TubeにFondation Cartier pour l’art contemporainの公式動画【« Claudia Andujar, La Lutte Yanomami » du 30 janvier au 10 mai à la Fondation Cartier】があったのでご参考ください。
まとめ
ドヴァランス(DEVALENCE)は、単純な商業デザインだけでなく、世界的な活動や啓蒙もあるムーブメントにも参画し、その作品も手掛けているのが魅力です。
影響力のある広告やグラフィックデザインを見ていると、心と感覚、センスに刺さり、クリエイターやデザイナー、作家、ライターの方は特に足を運ぶとクリエイティブ脳に刺激を受けられるのでおすすめです。