映画『マネー・ボール(Moneyball: The Art of Winning An Unfair Game)』感想、レビュー、あらすじ、ネタバレ

映画『マネー・ボール(Moneyball: The Art of Winning An Unfair Game)』感想、レビュー、あらすじ、ネタバレ お金
映画『マネー・ボール(Moneyball: The Art of Winning An Unfair Game)』感想、レビュー、あらすじ、ネタバレ

『マネー・ボール(Moneyball: The Art of Winning An Unfair Game)』とは?

マイケル・ルイス著書「Moneyball: The Art of Winning An Unfair Game」を原作にした、ブラッド・ピット主演の野球のグランドマネージャー(GM)にフォーカスを当てたスポーツドラマです。

どんな内容?あらすじとは?

ブラッド・ピット演じるビリー・ビーンは、高校生の頃に野球少年、青年だった。スタンフォード大学の奨学金生として大学へ行く選択肢もあるなか、プロ野球チームニューヨーク・メッツにスカウトされプロデビューを果たす。

攻守ともに高いスキルを持ち、硬軟織り交ぜた活躍を期待されたが、結果を残せず、トレードにトレードのうえ、野球チームを流転。最後はスカウトとして裏方にまわることに。現在はアスレチックチームのGMとしてチームを組み立てていました。

ネタバレ

『マネー・ボール(Moneyball: The Art of Winning An Unfair Game)』は、ビリーのそんな過去のトラウマを全面に押し出さず、淡々と貧弱なチームで強力な選手を集めて、勝利を目指すことから進んでいきます。

スモールマーケットとして、お金がないチーム、オーナーの中で、どうすれば勝利に近づけるか悩んだビリーは、ある時に、野球に知識がないイエール大学出身の経済学先行分析者と出会う。ビリーは、彼の分析理論に感銘を受け、チームの勝利に使おうと考えるのです。

まずは、塁に出ること。ヒットでもフォーボールでも、デッドボールでもいいから塁に出ること。そして盗塁率が高い選手を寄せ集めて、平均を上げていくこと。たとえ、問題のある選手だとしても…。

まとめ

『マネー・ボール(Moneyball: The Art of Winning An Unfair Game)』は、大人な映画でしょう。チームのためなら、ビジネスのためなら、容赦なく選手もベテランスカウトも解雇します。逆に必要な選手であれば、どんな手を使っても獲得しようとします。

裕福なチームあり、貧乏なチームがあり、その下にもっと酷いチームがある。お金があればできることが増えるのにそれができないため、勝利が遠い。

主演のブラッド・ピットは、こんなに演技が上手かったのか、と唸るほど役にのめりこんでいました。大人の哀愁さと過去の輝き。だれにでもある、大人の青春を見事に演じていました。

「過去に金で決めたことで失敗したから、もう金では選ばない」と。

ビジネスのため、お金がないから解雇もトレードも行うが、お金のために仕事をしているわけではなく、野球のため、チームが勝利するために仕事をしているのです。

後半、試合前、試合後に控室に行き、一人ひとりに感想や叱咤激励を行うこと。そこには確実な愛情があったのです。

野球好きから、ビジネスのことを考えている方までぜひ観ていただきたい作品。プロとして野球をしたい方も、子供と一緒に観てもいいかもしれません。一瞬ですが、野球選手のイチローが映ります。監督曰く、1年目から活躍するスター選手の象徴として出したそうです。逆をいうとビリーのチームではけして手の届かない選手でもあると……。

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