読書『お金2.0 新しい経済のルールと生き方』感想、あらすじ、レビュー、ネタバレ

読書『お金2.0 新しい経済のルールと生き方』感想、あらすじ、レビュー、ネタバレ お金
読書『お金2.0 新しい経済のルールと生き方』感想、あらすじ、レビュー、ネタバレ

『お金2.0 新しい経済のルールと生き方』とは?

『お金2.0 新しい経済のルールと生き方』とは、佐藤航陽(かつあき)氏著作による出版社幻冬舎から2017年に初版されたお金に関する本です。仮想通貨やトークンといった新しいお金の考え方や価値観について綴られています。

佐藤航陽氏とは?

佐藤航陽氏は、株式会社メタップスを設立し、決済サービスをはじめ、『タイムバンク』という時間を売買するサービスが着目されています。幼少期は貧しい家で育ち、法律家を目指し、早稲田大学へ入学するも、お金がないと大学はもちろん大学院にも行けない世界ではなく、自分の実力で勝ち取る起業家へ転身したのです。

どんな内容?あらすじとは?

『お金2.0 新しい経済のルールと生き方』は、第一章を「お金の正体」として、29の項目に沿って、お金のこれまでの歴史や概念について説明。第二章を「テクノロジーが変えるお金のカタチ」「価値主義とは何か?」「お金から解放される生き方」「加速する人類の進化」の合計5章に渡る構成となっています。

ネタバレ

あなたにとってお金とは何ですか?お金があると欲しいもの買える、お金があると仕事をせずに済む、お金があると好きなように行きていける……。お金は何かの価値と交換するためのチケットでもあります。本書『お金2.0 新しい経済のルールと生き方』では、お金から身分へのパワーシフトが起き、お金が社会の表舞台に主役として登場しています。それを「資本主義」と呼んでいるのです。本当に自分がしたいことではなく、お金のために働いたり苦労したりする、役割が逆転している世界なのです。

経済システムを変えた、仮想通貨、ビットコイン

資本がある人達がお金を稼ぎピラミッドのように階層が分けられる。金融業界でも、お金がある人は多く稼ぐことができる。しかし為替や情報によって勝負の結果は分が悪いのです。

そんな時代に登場したのが仮想通貨、ビットコインなどです。

国の属性に縛られる通貨とは異なり、ネット上のみで取引が行われるため、純粋な価値を持つ新しいお金のあり方なのです。仮にあなたが1万円をドルに変えた場合、米国と日本の関係によって値は大きな影響を及ぼします。しかし仮想通貨はそれら国や国境、国際政治に縛られることなく存在するお金なのです。

資本主義から価値主義へ

お金の存在や概念の変化が起こると、資本主義ではなく、価値主義へと物事の重要さが変わってきます。資本主義で一番大切なことは、お金を稼ぐこと。最大化することです。どれだけ人々が熱中して膨大なユーザーがサービスを利用していても、お金に変換できなければ、資本主義の世界では認められません。

価値主義は、逆にお金の最大化ではなく、その人やモノ、コトの魅力です。TwitterやYouTubeに何人フォロワーがいるかとか、お金では測れない物差しで見ることができるのです。

例えば、ある人気のYouTuberが芸をして、お金の代わりに仮想通貨をもらうこともあるかもしれません。仮想通貨は為替などありませんのでどの世界からも同じ価値としても受け取ることができるのです。

マネーキャピタルからソーシャルキャピタルへ

上記の通り、マネーキャピタル(金融資本)からソーシャルキャピタル(社会関係資本)へと価値は変化しており、さらにソーシャル・キャピタルも上記の通り、価値が見える化される世界となっているわけです。

このソーシャルの価値は、GAFAやメディアの変遷でも紹介したとおり、より具体的でありつつ、曖昧な状態へと変質されていきます。

まとめ

シン・エヴァンゲリオンの予告編が登場し、世間では話題になっています。惣流・アスカ・ラングレー役の宮村優子さんのアカウントを観てみたところ、旦那さんの仕事の関係で海外に定住しているらしく、Skypeなどを使った、現役声優のレクチャーを20分1万円で行っていました。さらに、息子さんとゲームを行い、その実況をYouTubeで流すなど、海外にいても、声を使った仕事をネット通じてビジネスを行っている彼女の手腕に大変驚き、尊敬しました。

ファンからしてみれば、好きな声優の声をYouTubeで聞くことができるし、本人は息子さんと遊びながら、それでいて視聴者へ挨拶するなどを教育することもでき、客商売がよくわかっているなあと関心しました。

日本円がメインでしたが、仮想通貨が主流になれば、世界的に人気のアニメーション作品の声優なのだから、世界中から投げ銭があるかもしれません。

一時期ノマドワーカーという言葉が流行りましたが、お金の価値や存在が変わらなければ、どこにいても仕事はできるし、声優という声やキャラクターの魅力を持つ方は、それだけでソーシャルキャピタルとしての価値を持つことができるのです。本書『お金2.0 新しい経済のルールと生き方』で綴られている通り、仮に人気声優でフォロワーが沢山いても、お金に変えられなければ意味がありません。その価値をカタチに変えるヒントが『お金2.0 新しい経済のルールと生き方』では載っています。

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