『あるメイドの密かな欲望(Journal d’une femme de chambre)』映画の感想、レビュー、あらすじ、ネタバレ

『あるメイドの密かな欲望(Journal d'une femme de chambre)』映画の感想、レビュー、あらすじ、ネタバレ フランス

『あるメイドの密かな欲望(Journal d’une femme de chambre)』とは?

『あるメイドの密かな欲望(Journal d’une femme de chambre)』とは、1964年に公開されたジャンヌ・モロー主演の『小間使の日記』の映画で2015年にレア・セドゥが主演でリメイクされました。

どんな内容?あらすじは?

『あるメイドの密かな欲望(Journal d’une femme de chambre)』は、美しい美貌を持つレア・セドゥが演じるセレスティーヌはフランスの田舎の地方にある豪邸のメイドとして派遣され働く日々。セレスティーヌは恵まれた環境で育ったわけでなく、不遇の時代を経験し、パリでのメイド生活や周りのやっかみ、男性からの性の捌け口まで、うんざりとした日々を過ごしていた。そんな彼女の最後の望み、目的とは?

『ココ・アヴァン・シャネル(Coco avant Chanel)』や『太陽がいっぱい(Plein Soleil)』のような作品です。

『太陽がいっぱい(Plein Soleil)』映画の感想、レビュー、あらすじ、ネタバレ
『太陽がいっぱい(Plein Soleil)』とは、アラン・ドロン(Alain Delon)主演で、ルネ・クレマン(Rene Clement)が監督、1960年に公開され、その後1999年に『リプリー』として、マット・デイモン主演でリメイクされています。

ネタバレ

レア・セドゥ版しか観てないませんが、レア・セドゥが演じているせいか、意志とプライドの高い女性の印象。早速派遣された伯爵邸では、女主人に反抗的な態度を見せたり、先輩メイドを下に見ていたりと、パリでの快適なメイド生活から一変した環境に嫌悪している様子もありました。

逆らえないメイドの立場

とはいえ、どんなに小賢しく生きようが、メイドの立場では逆らえない場面もあり、縫い物のために、何度も階段を上り下りさせられたり、主人からは体の関係を迫られたりと、自分の境遇に嘆きます。

教会に行き、他の豪邸のメイドと情報交換をしたり、庭師の秘密裏に動いていることを察知して接触を試みるなど、現在の境遇から脱出を考えているのです。

庭師の陰謀

庭師は新聞を取得したり、裏で反逆をしたりして、新しい街で商売を行うことを企てていました。

そこで目をつけたのが、地頭がよく美貌を持つセレスティーヌです。

「新しい街で宿の女主人として一緒に逃げないか?」と持ちかけ、

セレスティーヌは騙されていないか調査を行い、この最悪な環境からの脱出のため協力するのです。

脱出

ある夜、セレスティーヌは庭師からの合図でこっそりと鍵を開け、豪邸の貴重品を素早く盗み運び出すのに成功。

その後、庭師が主人たちを起こし、強盗が入ったことを伝えるのです。

庭師は、その後、責任をとって辞めて、数日後にセレスティーヌへ合図を送り、こっそりと抜け出し合流し、そのまま屋敷を後にするのでした。

まとめ

定番の物語を展開する『あるメイドの密かな欲望(Journal d’une femme de chambre)』。「家政婦は見た」のような盗み見をする気分にもなるメイドならではの世界観と、レア・セドゥが静かに過ごすため、凛とした雰囲気と、落ち着いた世界観となるためサスペンス感はあるものの、激しさよりも内なる野望を感じる作品です。

豪快で派手な作品を求めていない方におすすめですよ。

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