コン・ユ主演映画『男と女』あらすじ、レビュー、ネタバレ、感想

コン・ユ主演映画『男と女』あらすじ、レビュー、ネタバレ、感想 映画

『男と女』とは?

『男と女』は、新感染ファイナルなどでも主演を務める韓国の人気俳優コン・ユとチョン・ドヨン主演でフィンランドのヘルシンキと韓国で撮影がされた韓国映画です。

どんな内容?あらすじは?

『男と女』は、家族に問題を抱える男女が、ひょんなことから北欧のフィンランド、ヘルシンキで出逢い、韓国ソウルでも愛を育もうとする、大人のラブストーリーです。いわゆる不倫映画にもなるでしょう。

『(500)日のサマー((500) Days of Summer)』や『ベロニカとの記憶(The Sense of an Ending)』のような作品です。

ネタバレ

自閉症の息子を持つ女性は、子供とのあり方や関わり方を常に模索しながら生きている女性。どこかで自分の人生の末路も意識しており、醒めた時間を過ごしています。

男性は精神が不安定な妻を持ち、彼女の脆さに疲弊しながら毎日を過ごす日々。

家族の問題を抱えている二人が、雪の銀世界が広がるフィンランドのヘルシンキで出逢い、言葉は多く交わさずとも、親近感を持ち、体の関係を持つ。

ソウルへ

舞台はそれからソウルへ。一夜限りの過ちでありながら、男性は女性の会社へ赴きます。

女性は、アパレル・ファッション会社の社長でした。金銭的にも裕福で、物分りのよい旦那がいて、自閉症の息子の件を除けば、満たされたことでしょう。

男性は、女性をランチに誘い、自分の手掛けている建築現場へ連れていき、そこでお昼御飯を一緒に過ごします。

そう、男性も1流建築家でお金持ちの家だったのです。

金銭的に何不自由ない二人が、心の隙間を埋めるように恋に落ちるのです。

別れ、そして再燃

当たり前ですが、そんな移ろいやすい想いも一過性のものと、大人の二人は理解しています。

しかし、子供が行方不明になったのを捜索し、海を見に行くのをきっかけに、互いの気持ちの高鳴りは抑えられなくなりました。

そして、女性のブランドのショーステージの終わりに逢瀬を重ねようとしますが、旦那と子供が来て、女性は男性を捨ててしまいます。

二人は、何があっても家族を優先しなければならない、そんなことを強く感じた瞬間でした。

ヘルシンキでの遠い再会

時が経ち、女性は旦那と別れ、一人フィンランドのヘルシンキへ。

男性も、家族でヘルシンキへ移住していました。

あるレストランで、仲睦まじい男性家族を見つけ、女性はトイレで一人動揺。

しかし、声もかけずに外へ出ていくのです。

その姿をたまたま見つけた男性は、追いかけるのですが、娘の目に気が付き、追いかけることはできなかった。

そして、車ですれ違うふたり。

男性の妻は「ありがとう」と悟っていたかのように呟くのでした。

まとめ

とにかく、大人の恋愛物語。雪の降り積もるヘルシンキでの幻想的な風景も相まって、とにかく、静寂な雰囲気の映画です。

その割には、お互いの熱烈な想いを滔々と感じられるため、監督のその表現の手腕が凄いの一言。

もちろん、演じる主演の二人は、秘めた想いを上手に演じていました。

これは恋?逃避?

難しいんですが、これは恋愛ではなく、逃避だと思います。

抱えている問題から逃げられずにいた二人が偶然出逢い、惹かれ、恋と錯覚したんだと。

それ故に、二人の交流シーンでは、趣味や感性の合致などはなく、あくまでも互いの傷を慰め合うような想いだったんだと思います(男性側は問題を言わないのですが)。

非日常の空間、特にサウナ小屋で体の関係になり、吊り橋効果もあって恋と錯覚したんでしょう。

けれど、こういうことは現実でも十分にあるし、筆者も経験があります。

幸せであることと、恋愛は別だし、もしかするとそれは両立しないのかもしれません……。

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