『愛がなんだ』映画の感想、レビュー、あらすじ、ネタバレ

『愛がなんだ』映画の感想、レビュー、あらすじ、ネタバレ 映画

『愛がなんだ』とは?

『愛がなんだ』は、『八日目の蝉』や『空中庭園』などの作家角田光代の原作を元に、岸井ゆきの、成田凌の主演で今泉力哉が監督を務めました。他に、深川麻衣、若葉竜也、江口のりこが出演し、配給はエレファントハウス。

どんな内容?あらすじは?

『愛がなんだ』は平凡な恋愛映画です。岸井ゆきのが演じるOLの山田テルコと友達以上恋人未満の田中マモルの平凡でありながら、一方通行の恋愛模様を描いた作品。

『来世ではちゃんとします』や『隠れビッチやってました』のような映画となっています。

ネタバレ

山田テルコと田中マモルは、友達の結婚式の二次会で知り合ったふたり。田中マモルは自分の都合だけでテルコを呼び出し、テルコは、マモルにいつでも呼び出されていいように準備している。

例えば、自分がお風呂に入っていても電話があれば、「今、家に帰ってきたとこ。しょうがないなぁ」と粗側鎖(そそくさ)と出かける。

ある時は、仕事があるわけでもないのに会社で残業をし、いつでも電話がかかってきていいようにしている。電話がかかってきたら「会社で残業」などといい、相手に重くならないように配慮しているのだ。勝手に。

田中マモルの片思い

そんな田中マモルにも好きな人ができる。塚越すみれという35歳の女性。タバコを更かし大雑把な大酒飲みの女性。

田中マモルはいう「山田さんの人に気遣う逆自意識過剰みたいなの疲れるんだよ。もっとすみれさんのようにドーンと構えてほしいよ。」などと言う。

普通は、そんな傷つくことを言われたら、ショックを受けるのですが、テルコはマモルの想いを利用し、またすみれが事ある毎にテルコを呼び出すのを利用し会い続けるのです。

すみれはきっとマモルには自分よりもテルコの方が似合うと感じていて、そういう風に仕向けていた気がします。

友達の恋愛

そんなテルコとマモルに加えて、テルコの友達の葉子とその付き人的なナカハラという男性。

パワーバランスは葉子が上で、ナカハラは葉子の誘いや命令を断ることができません。

すみれに誘われ、マモルの友達の別荘へ行く際に、葉子も誘うのですが「そんな会に行きたくない」とキッパリ断るのです。そして自分の代わりにナカハラを行かせるのです。「テルちゃんだけに行かせられないでしょ」、と。

別荘の押し問答

最初は順調に過ごしていた4人でしたが、ナカハラの恋愛について、すみれが突っかかたことをキッカケにギクシャクする4人。

「一線も超えていて、そんな風に扱うのってどうなの!?」と、すみれは言うのですが、

ナカハラは「最低でクズな自分を大切にしてくれているのが葉子さんなんです」と、頑なに守るのです。

そのやりとりを見ていて、まるで自分のようだと感じるテルコ。

テルコとナカハラ

ある夜、ナカハラはテルコに「葉子のことをあきらめる」と告げます。

テルコは自身を重ねているナカハラに対して、必死でなぜあきらめるのか、と説得をするのですが、ナカハラは言うのです。

「結局甘えさせてるほうが、実は悪い。彼女の成長を邪魔している」、と。

また、ナカハラ言うのです。「自分たちのような寂しいと感じる人間だけが恋愛依存になるのだ」と。

テルコは葉子のところへ行き、ナカハラの件を突っかかり、「葉子ちゃんもある!?寂しいって感じる時が!?」と尋ねました。

葉子は「当たり前じゃない!私をなんだと思っているの!?」とブチ切れる始末。

まとめ

シンプルな男女の恋愛模様を描いた『愛がなんだ』。普遍的なテーマを取り上げていて、女性を中心にSNSで話題となり、ロングランを記録した作品です。

今泉力哉監督はインタビューで「めんどくさくない恋愛は恋愛じゃない」という言うように、誰もが傷つかない恋愛はないのだと思います。

筆者の友人は「付き合ったら〇〇までしていい」という線引を持っており、そのルールに則って恋愛しているので長続きなくストレスをできる限り抱えずに恋愛できています。

例えば「彼女だから頻繁に連絡をとっていい」「付き合っているのだから手をつないだり相手に触れたりしていい」といった感じです。

もちろん、重くなりすぎないように注意したり、ひと目もはばからずベタベタするわけではありません。あくまでも「彼女じゃないのにそれをしたら変でしょ?」という価値観と、相手にも「不満はないか」などと価値観をすり合わせ行為を忘れません。

本作のテルコとマモルの歪さは、付き合っているわけでもないのに、相手の領域まで入り込んだり(勝手に部屋の掃除をしたり)、都合よく呼び出すなどがあげられます。

その割には、深い話をするわけでも、互いに適度な距離感(という名の浅い関係)で付かず離れず過ごしているわけだから、ある種の居心地の良さはあるのでしょう。

責任の取らない恋愛ほどラクなものはないのです。まあ両者が納得していれば良いのですが。

象と中原と写真展

ラストは、テルコとマモルの関係性よりも、葉子のもとを離れた中原が中原青として写真展を開催し、そこに葉子が能動的にやってきたことが、感動でした。この二人の今後の関係性は気になりますよね。

一方で、テルコは象の飼育をするなど相変わらずの迷走。今ある呪縛から抜け出さないと、彼女も中原のような未来は拓けない気がします。

カップルでぜひ観てもらいたいおすすめ映画でした。

ちなみに、ラーメンや、追いケチャップ、BBQのお肉など、食べるシーンが多くてお腹空くので注意を。

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