『秘密と嘘(Secrets & Lies)』映画の感想、レビュー、あらすじ、ネタバレ

『秘密と嘘(Secrets & Lies)』映画の感想、レビュー、あらすじ、ネタバレ 映画

『秘密と嘘(Secrets & Lies)』とは?

『秘密と嘘(Secrets & Lies)』とは、マイク・リー監督による1996年に映画化。主演のブレンダ・ブレッシン(Brenda Blethyn)は、本作でカンヌ国際映画祭とゴールデングローブ賞を受賞。アカデミー賞にもノミネートされました。

どんな内容?あらすじは?

『秘密と嘘(Secrets & Lies)』のブレンダ・ブレッシン演じる、シンシアは10代のときから苦労して、弟と一人娘を育てあげました。しかし、弟は遠く離れた地で裕福に暮らし、同居している娘には相手をされず寂しい余生を過ごしているのでした。

そんなある日、黒人女性から電話があり、貴女の娘だと告げるのです。思い当たる節がありつつも、現在の平凡な幸せを壊したくない一心から一旦は拒絶をするのですが、やがて二人は中の良い親子へと関係が変わっていくのです。

『ファミリー・ツリー(The Descendants)』や『しあわせの隠れ場所(The Blind Side)』、『幸せをつかむ歌(Ricki and the Flash)』のような映画となっています。

ネタバレ

マイク・リー監督は、脚本を用意せず、役者と打ち合わせをして即興で芝居を作っていくという演劇チックな手法が特徴です。

しかし、どれもアドリブとは思えない、上手なお芝居とキャッチボールが、逆に臨場感があってリアルに感じるのかもしれません。

黒人の娘

ある日、娘と名のる女性から電話があり、しかも会ってみると黒人女性という驚き。しかし思い返すと思い当たる節があり、そこで情が芽生えるのです。

しかも、彼女も最初はシンシアの泣き言や愚痴に辟易していましたが、やはり自分の母親が、吐露してくれるのが嬉しくなり、聞き上手になるのでしょう。

そんな間柄から、いつしか二人の秘密が出来上がるのでした。

特に、シンシアは誰にも相手をされず寂しい余生を過ごしている中で、親身になってくれる人が現れて、人生が楽しくなるのです。

混乱と結末

ある日、娘の誕生日パーティに友達と偽って招待をしたシンシア。しかし間の悪いタイミングで彼女が昔捨てた娘だと、ついに告白をしてしまうのでした。

一同は混乱と共に、それぞれの思いを抱え、またそれぞれの持つ秘密と嘘が、暴かれるのです。

しかし、現実を受け止めた人々は、より仲の良い家族へと絆を深めるのでした。

「私、本当はお姉さんがほしかったの」、そう吐露する娘。

今からでもやり直せるという描写が素敵でした。

まとめ

シンシア役のブレンダさんは甲高い声が特徴。しかも悲惨な人生を過ごしてきたのであろう、常に泣きわめいているのです。

メンヘラチックな状態から、突如現れたもうひとりの娘。彼女がきっかけで、心豊かな表情へ変わっていく様は見応えがあります。

そして、家族が真実を知ったときに、新しい家族の物語が始まるのです。ファミリーで観てもらいたい映画です。

タイトルとURLをコピーしました