『しあわせの隠れ場所( The Blind Side)』とは?
『しあわせの隠れ場所( The Blind Side)』とは、NFLのラグビー選手マイケル・オアー(Michael Oher)氏を半生を描いた『ブラインド・サイド アメフトがもたらした奇蹟(The Blind Side: Evolution of a Game)』の映画化。主演をサンドラ・アネット・ブロック(Sandra Annette Bullock)が演じ、監督を『ウォルト・ディズニーの約束』のジョン・リー・ハンコック(John Lee Hancock)が務めました。
どんな内容?あらすじは?
『しあわせの隠れ場所( The Blind Side)』は、有名一流ラグビー選手である、マイケル・オアー(Michael Oher)氏のティーン時代となぜ成功を収めるまでに至ったのかを綴ったドラマ映画。
もともと、メンティスの貧困地域に生まれ育ち、母親はドラッグに溺れ、裕福とは程遠い生活をしていました。
ひょんなことから、サンドラ・ブロックが演じる富裕層の家族の奥様であるリー・アンに助けられ、彼らの家族に養子縁組をし、成長していくという作品です。
スポーツ作品『マネー・ボール(Moneyball: The Art of Winning An Unfair Game)』や家族をテーマにした『幸せへのキセキ(We Bought a Zoo)』、黒人が主演の『ANNIE/アニー(Annie)』に似た内容となっています。
ネタバレ
貧しい家庭に育った子供の話は、童話やアニメを含めて巷には沢山ありますが、本映画『しあわせの隠れ場所( The Blind Side)』は、身長193センチ、体重140キロの体躯を持つため、ビッグ・マックと呼ばれ、周りからは同情よりも、嫌煙される存在なのが、他の作品と比較して異なる部分です。
その為、冒頭では、疎まれながらも、なんとか私立のキリスト系の高校へ通うのですが、勉強も追いつかないし、周りに友達もいないという寂しい時間を過ごし、持っている服もシャツ二枚のため、コインランドリーで水で手洗いをし、他の人が乾かしている乾燥機に忍ばせて乾かすという日々。
コインランドリーの小さな椅子に座り、ついていけない勉強でありながらも、生物学の教科書をそっと開き、理解しようと努めるのです。
支える大人と出会い
そんな中でも、支援をしようとしているのが、生物学の女性教師で、言葉の意味がわからない点やリーディングではなく、会話によるテストの中で、吸収する力があることを見抜くのです。
また、SJという小学校(小等部)に通う、元気で前向きなSJに出会い、その母親に後押しされ、彼らの家族とともに過ごし、やがて養子縁組を組むまでに至るのでした。
マイケル・オアーの才能とは?
見かけの体格による印象のため、彼の才能を周りの人間は見抜くことが中々できないのですが、まず貧困地域で生まれ育ちながらも純粋な気持ちを持ち、道徳心があること。盗みや犯罪は行わないため、最初は警戒していた大人たちも、常識のある子どもであることを知るのでした。
次に、吸収する力があること。人生を諦めているわけではないので、与えられたチャンスに否定をせず、少しずつですが吸収し、偏差値も上がっていきます。
さらに、その筐体を活かして、ラグビーチームへ参加。精神的にも体力的にも磨かれていくのです。
本質
しかし、表面的な部分だけでなく、マイケルの才能が真価を発揮する場面が登場。
彼は、保護力が高く、誰かを守ろうとしようとすると、大きな力を発揮するのです。
最初は、ドラッグにおぼれていた実母。次に、リー・アン家族、そしてチームへ。
内向的な正確と性質を持ちながらも、仲間だと自覚すると、猛烈な保護力を発揮し、チームの活躍に一役買ったのでした。
まとめ
スポーツ×貧困地域出自の少年が、大人になる家庭で成長していくという典型的なドラマ映画。しかし、才能というのは、周りの大人によって成功にも失敗にも繋がることを指し示した作品でもあります。
顕著なのが、ラストに、マイケルの昔の仲間たちが才能がありながら、ギャングに染まりあまりの早い年齢の若さで殺されてしまうというニュースと、うまくいったマイケルとの比較を上手に語っているのです。
一歩間違えれば誰でも、道を踏み外す。マイケルはたまたまラッキーなことにリー・アンに救われただけであると……。
ただのハッピーエンドで終わらずに住んだのは、やはりノンフィクションを原題にしているからだと思います。
家族の繋がりとは何かを知りたい方にぜひ鑑賞してほしいおすすめ映画です。
サンドラ・ブロックならこっちも感動したな。まだ観てない方はぜひ観てみて!