『リーダーの仮面』とは?
『リーダーの仮面』とは、「プレイヤー」から「マネジャー」になるための、頭を切り替える思考法の本です。2020年に初版が出版され、2023年3月22日に19版も出版されている重版されているヒット作。株式会社識学の代表取締役社長、安藤広大が執筆し、ダイヤモンド社より出版されました。
どんな内容?あらすじは?
本書は、会社でプレイヤーからマネジメントレイヤーに移るにあたり、管理職として「やってはいけないこと」「したほうがいい」ことを解説している内容となっています。
はじめに:なぜ、「リーダーの言動」が大事なのか?
序章:リーダーの仮面をかぶるための準備
第一章:安心して信号を渡らせよ
第二章:部下とは迷わず距離をとれ
第三章:大きなマンモスを狩りに行かせる
第四章:褒められて伸びるタイプを生み出すな
第五章:先頭の鳥が群れを引っ張ってく
終章:リーダーの素顔
合計7章で構成されています。
『伝え方』や『なぜか聴きたくなる人の話し方』のような本です。
ネタバレ
リーダーの仕事で最も大事なのは、「ルールを決めること」。
ルールには、行動ルールと、姿勢ルールがあります。
行動ルールとは、営業を何件まわるとか、電話アポを何件かけて受注するといった、外因的な結果も必要なもの。
姿勢ルールは、挨拶をしっかりする、遅刻しないといったような、気持ち次第で守れるルールのことです。
過剰に褒めない、過剰に怒らない
この行動ルールや姿勢ルールを守れなかった部下に、「なぜできなかったのか?」と問うのではなく、「どうしたら次はできるようになるのか、〇〇時までに出してください」というように、本人の意識から変えて行くことが重要です。
また、成功した際も「よくやった」と褒めるのではなく、「達成ですね。お疲れ様でした。」というように、事実に対しての労いを伝える。結果だけを受け止めて、「当たり前」であることが大切です。
どうすればいいんですか?
「じゃあどうすればいいんでしょうか?」と部下は手本を求めることがあります。
「それはあなたが決めることだから、あなたが一番良いと思う提案をしてください」
というように、部下に考えさせる力をもたせる事がとても大事です。
まとめ
リーダーの仮面とは裏返ると、部下に嫌われることも必要であると書かれた解説書です。
特に現場のプレイヤー畑から管理職になると、どうしても現場や部下に肩を持ちたくなります。
しかし、それだと会社が成長しない、派閥を作ってしまう、部下によって説明や指示がバラけてしまうというように悪循環へ。
あなたがマネジャーとして活躍し、企業が発展してくためには、リーダーの仮面を被り、仕事として徹底するのが大切になってきます。
これからマネジャーになる方や管理職を目指している人におすすめの一冊です。