『なぜか聴きたくなる人の話し方』本の感想、レビュー、あらすじ、ネタバレ

『なぜか聴きたくなる人の話し方』本の感想、レビュー、あらすじ、ネタバレ 書評

『なぜか聴きたくなる人の話し方』とは?

『なぜか聴きたくなる人の話し方』とは、ラジオDJ、パーソナリティである秀島史香さんが書いた「人との距離を上手に保つ話し方」の書籍です。2022年5月30日に朝日新聞出版社より出版されました。

どんな内容?あらすじは?

秀島史香さんは、J-WAVEの『GROOVE LINE』でピストン西沢さんとのコンビでラジオファンならずとも、一度は耳にしたことがあるほど人気のラジオDJです。本著は、25年間ラジオやテレビのナレーションの声の仕事で培った人との会話やコミュニケーションを取る上での大切なヒントが詰まった内容となっています。

第一章が、「もっと聴いていたい」と思われる話し方

第二章が、なぜか惹かれるあの人の小さな習慣

第三章が、ずっと話していたくなる人って?

第四章が、毎日のちょっとした下ごしらえ

第五章が、心の設定を整える

全5章で構成されてます。

秀島史香さんといえば、前著『いい空気を一瞬でつくる 誰とでも会話がはずむ42の法則』でも、会話に関するハウツーを載せていましたが、本著でも随所に役立つポイントが詰まっていました。

『書く仕事がしたい』や『新しい文章力の教室』のような内容となっています。

ネタバレ

友達との会話、仕事上でのプレゼンテーション、クライアントやお客さんとの接待……日常生活のなかで会話は欠かせない存在。

誰しも、「もっと上手く説明できたらな」、「話を聴いてもらえる話し方とは?」「ユーモアや情報を散りばめて、人に好かれる話をしたい」などと、反省したり願った方もいるはず。

例えを上手に使う

『なぜか聴きたくなる人の話し方』では、何かを説明するときに、「例え」を加えると理解されやすいと書かれていました。

「以前行きつけだった本屋さんが、いつの間にかコンビニに変わっていたんだ。悲しかったな。例えるなら、初めての一人暮らしで住んでいたマンションが駐車場になっていた。そんな寂しい気持ちだよ」など、ただ起きたことを悲しむ話だけでなく、例えを加えることで、話に色が付き、より鮮明に情景が浮かぶようになりましたよね。

リモートの気まずい「空白」対策

役に立つのは、最近増えてきたリモートやオンラインでの会議やミーティング。

リモートだと特に微妙な間が生まれてしまうこともしばしば……。

そんなときに、「この場で言う必要はないかな」という小さな話でも、対面のときと同じようにあえて意識的に振ってみると、仕事以外の話で「へぇ」「フフッ」と小さな笑いが生まれ、会話がしやすくなります。

「今、新聞配達のお兄さんのバイクの音、聞こえました?」とか、「後ろに見えてしまっている本棚、マニアックな本ばかりでして。これでも一応整理したんですけど(苦笑)」といったように自分が今いる場所の様子を会話をつなぐネタとして実況してしまう方法があります。

これって、よくよく考えてみると、オンライン飲み会だけでなく、ライブ配信とかで芸能人やインフルエンサーが使っているやり方でもありますよね。

日常のさり気ない話題から共感したり、納得感が高まったり、オンラインだけでなく、オフラインでも使える会話術だと思います。

腹5分目で一旦ストップ

会話というのは、片方が一方的に話し続けるものでなく、お互いに話をキャッチボールする。それが会話です。

けれど、つい熱くなって長々と話してしまったり、自分事を一方的にバーッっと話してしまったり、つい相手を聞き役にさせがち。

そんなときは、「あれもこれも」と伝えるんでなく、10あるうちの5程度でOK!

相手のために「これぐらいで、もう十分」と判断できる人は、相手に安心感を与えて、話も気持ちよく受け取ってもらえます。

まとめ

喋りのプロが教えてくれる33のノウハウが詰まった『なぜか聴きたくなる人の話し方』。

秀島史香さんのキャラクターに近い、柔らかく優しく、親しみのある文章で読みやすいのが特徴でした。

特に、秀島さんも書いていますが、違う自分になろうと背伸びした話し方をするのではなく、等身大の自分で話すと無理をせず余裕を持って対話ができると書かれています。

つい、ハウツー本を読むと理想的な自分を目指してしまいますが、自分らしさを大切にしながら少しずつ上手な会話を繰り広げられるのが大事。

「もっと上手に話したいな」「陰キャだから盛り上げる苦手」「コミュ障だから合コンや飲み会でどうやって話せばいいかわからない」そんな会話で悩んだことがある人にぜひオススメの一冊となっています。

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