『マーガレット・サッチャー 鉄の女の涙( The Iron Lady)』とは?
『マーガレット・サッチャー 鉄の女の涙( The Iron Lady)』とは、イギリスで初の英国女性首相に就任した、マーガレット・サッチャーをモデルにした伝記ドラマ映画です。20世紀フォックス、ザ・ワインスタイン・カンパニーが配給をし、メリル・ストリープが演じました。
メリル・ストリープといえば、『プラダを着た悪魔』や『幸せをつかむ歌(Ricki and the Flash)』も演じていましたが、本作もまた強い女性を演じています。ちなみに、メリル・ストリープは第84回アメリカアカデミー賞にて、本映画で主演女優賞を受賞しました。
どんな内容?あらすじは?
映画『マーガレット・サッチャー 鉄の女の涙( The Iron Lady)』は、1979年5月4日 から1990年11月28日にかけて71代首相を務めたマーガレット・サッチャーの半生を描いた作品です。
一般市民の食糧雑貨商の娘として生まれ、華やかな青春時代を過ごす女学生とは異なり、家の手伝いと勉学に励み、オックスフォード大学へ進学。下院議員に当選の後、首相へと進んでいったのでした。
ネタバレ
映画『マーガレット・サッチャー 鉄の女の涙( The Iron Lady)』は、議員に当選するまでの若かりし頃の時代と、議員に当選し、首相を務める時代、この時代をメリル・ストリープが演じ、そして主人を亡くし、老後を過ごす時代の3軸を、バランス良く散りばめて展開していきます。
特に、印象的だったのは、メリル・ストリープ演じるマーガレット・サッチャーが首相立候補を行うシーンです。本人は女性が首相になるなんてありえないと感じながらも、強い意志を持ちチャレンジを行うのです。周りの人たちのアドバイスを受け、声の出し方や振る舞い方、見せ方を変えて、市民に強い印象を与え、見事に首相へと上り詰めたのでした。
さらに、フォークランド紛争での、戦争・戦いの決断の際に、第二次世界大戦で日本が襲撃したハワイを例に出し、アメリカは見捨てなかったとし、強い意志のもと、戦いを始めるです。
そして、人頭税、つまり消費税の導入を提案し、市民に強く反発を受けながらも、その実現に向けて遂行を進めたのでした。
日本でも、消費税が8%から10%への増税で、大きな議論を巻き起こしましたが、一般市民側の目線ではなく、政治家、首相側の目線で導入を検討した内容は、違った見方を得られるでので、本映画『マーガレット・サッチャー 鉄の女の涙( The Iron Lady)』を観るのは大変おすすめします。
まとめ
映画『マーガレット・サッチャー 鉄の女の涙( The Iron Lady)』では、冒頭で皮肉なことに、マーガレット・サッチャーがスーパーへ勝手に買い物へ行き、牛乳の値段が49ペンスに物価が上がっていることに衝撃を受けているのが印象的でした。
実際にそうだったのかは不明ですが、庶民の感覚を持ちながら、首相として幾重にもある決断をし、英国が素晴らしい国になるように務めたのです。
「私が就任した時よりも、イギリスが豊かになっていることが誇りだわ」と、辞任の際に言葉を出したのが忘れられません。
首相といえども、一人の人間である。そんなことを感じさせる映画でした。
そういえば、意図せず人生ものを連続で観ましたが、どちらもおすすめです。