鴨頭嘉人『知らなきゃ損するお金の話』とは?
鴨頭嘉人『知らなきゃ損するお金の話』とは、19歳でマクドナルドのアルバイトを始め、正社員になり、店長へ上り詰めた、鴨頭嘉人氏の、お金にまつわるエピソードの講演会の一部を収めたYouTubeです。
どんな内容?あらすじは?
鴨頭嘉人『知らなきゃ損するお金の話』とは、なぜお金があると良いのか、そしてお金があるとどんなふうに便利なのか、またお金の稼ぐためのマインドをわかり易く紹介してくれています。
漠然とお金がほしい、貯金したいなどと考えている方には、指針を決めるのにちょうど良い内容かもしれません。
以前紹介した、『マネーの養分』に比べると、エンターテイナー性というか、おふざけ感はないので、ガッツリ聞きたい方にはおすすめです。
ネタバレ
鴨頭嘉人『知らなきゃ損するお金の話』で、特に印象に残ったのが、マクドナルドで働いていたときに、高校生の女の子がアルバイトをした理由でした。
彼女は、有名な飲食産業のご令嬢で、「システムが一番しっかりしているのはマクドナルドだから」働きに来たと。自分のリソースを蓄えるために働きに来たため、他のお小遣いを稼ぐための理由のアルバイトよりも、早く出世した、と。
さらに、マクドナルドを辞めたあとも、フードコンサルタントとしてお金を稼ぐが、一回で80万円を取っていたそう。それも根拠のない値付けではなく、税金で半分以上持って行かれるわけであるから、お金をお客さんから取らないといけない、という判断を持っていたのでした。
二十歳前後の女性が、なぜお金に意識をしっかり持っているのかというと、小さい頃からマネーリテラシーを育成されてきたからだそうです。
お金の稼ぎ方、税金に対する知識、そもそもお金に関する考え方など、とても目から鱗が落ちる内容でした。
まとめ
「人は見ようとしているものしか見えない。問題意識の差が、人生を分かつ差になる」という格言が好きですが、鴨頭嘉人『知らなきゃ損するお金の話』は、そんなことを感じさせられる内容でした。
しかし、残念ながら具体的なノウハウやメソッドはなく、また後半から税金の話や健康と自由に関する話へと分散されて、結局何が言いたいのかわからない内容となっていたのが残念でした。まあ講演会の内容を収録したYouTubeですし仕方ないのですが。
とはいえ、マネーリテラシーの大切さについては、とても実感しています。
例えば、お子さんのいる家庭なら、お年玉を渡すことがあるはずです。幼いころから、お金を円ではなく、ドルで渡しておき、小さいうちは、一緒に銀行へ行き、両替をすると、小さい頃から為替やお金、円やドルの意識が高まるわけです。
小学生くらいになったら、銀行へ一人で行かせて、自分でドルを円に両替する。すると、同じ100ドルでも、1万円の時もあれば9000円の時もあります。もっと増えている時もあります。その違いを実感させると、大人になってもお金について理解するヒントになります。
自分の幼少期には、お手伝いをするとお駄賃をいただき、それを貯金箱に貯めて、友達と一緒に銀行へ行ったものです。銀行の窓口は大人の雰囲気がして慣れないですし、30分くらい待たされた記憶があります。しかし、多く貯まった小銭が、お札に変わるのは奇妙な感覚を覚え、親からもらった千円よりも大切に感じ、さらに小銭の力を強く実感したのもその時でした。(そして小銭が好きになるという間違った意識も生まれてしまいましたが(笑))。