『いい空気を一瞬でつくる 誰とでも会話がはずむ42の法則』本の感想、レビュー、あらすじ、ネタバレ

『いい空気を一瞬でつくる 誰とでも会話がはずむ42の法則』本の感想、レビュー、あらすじ、ネタバレ 書評

『いい空気を一瞬でつくる 誰とでも会話がはずむ42の法則』とは?

『いい空気を一瞬でつくる 誰とでも会話がはずむ42の法則』とは、J-WAVEやFmyokohama、NHKラジオなどで活躍するFMBIRD所属のラジオDJの秀島史香氏の執筆で2017年に朝日新聞社より出版されました。

どんな内容?あらすじは?

『いい空気を一瞬でつくる 誰とでも会話がはずむ42の法則』は、会話や言葉のセンスが重要なラジオDJである秀島史香氏が、新人時代や苦労した会話のやりとり、インタビューなどをスキルアップやノウハウとしてまとめた本です。

第一章が、「話すとなぜか気持ちいい」人たちが心がけていること

第二章が、「明日あの人に会う」ときに私がしていること

第三章が、どんな想定外でも大丈夫!緊急事態にも揺るがない「切り返し」の方法

第四章が、「また会いたい」と言われる人に共通すること

第五章が、もう困らない!一生使える話題の拾い方・見つけ方

合計5章で構成されています。

『世界一やさしいブログ×YouTubeの教科書1年生』や『YouTube革命 メディアを変える挑戦者たち(Streampunks)』に近い内容です。

ネタバレ

ラジオを聞いていると、ラジオパーソナリティーの方が、ゲストをお迎えして、上手にインタビューをし、相手の言葉を引き出し、音楽を綺麗に流すという印象がありませんか?

言葉のプロフェッショナル、人との距離感を掴むのが上手で、どんな人間でもポンポン話が弾む。さらに、英語や外国語もできて……。まさに才女!羨む才能!と思いがち。

しかし、秀島史香氏も幼少期は、親の仕事の都合でアメリカで育ったため、英語が得意でバイリンガルとスキル面でも人より何倍もラッキーなのに、実際は上手く行かないことの方が圧倒的に多いそう。

『いい空気を一瞬でつくる 誰とでも会話がはずむ42の法則』では、慶應義塾大学の大学四年生のときに、J-WAVEの日曜日の朝9時スタート『SHOWER THE PEOPLE』を担当。洋楽をガンガンかけて、かっこよくクールに決めたいと背伸びして担当。しかし、作り込めば作り込むほど、番組の内容やリスナーへの純粋な思いはどんどん薄まり、「とちらず、噛まず、時間もきっちり…」という放送を、リスナーのためではなく、自分のために行っていたそう。

仕事でも会議の準備で、ビジネスの成功やクライアント、お客様のためではなく、自分のええ格好のためにプレゼンをする人もいますよね。結局何が言いたいのか、何がやりたいのかわからない、伝わらないということは往々にしてあります。

雑談力を上げる

天気の挨拶って手軽にできますけど、その分「ムダな挨拶はいいからさっさと用件に入れ」と出だしから挫けそうなときがあります。

しかし、天気の話は、地味だけど安定感のあるパワーを持ちます。

「暑くなりましたね」という出だしから、「1本1000円のドリンクを暑さで朦朧として3本も取ってしまった」といったトホホなエピソードを加えるだけで、スムーズに会話を滑り出すことができます。

通勤電車や街でみかけたことの中に雑談のネタが潜んでいる

もちろん、天気だけでなく、日常の生活の中に見える出来事を五感と結びつけておくと、ふとした時に思い出して、会話のきっかけになりやすくなるのです。

電車で目の前に人が読んでいる本や、散歩の最中で耳にする風鈴の音、夕方の隣の家から流れてくるカレーの匂い…。思いがけないヒントを五感と一緒に脳に残しておくと、記憶に残りやすくなります。

まとめ

ラジオのディスクジョッキーがまとめた会話の本?と思うと、難しいハウツー本を想像しますが、『いい空気を一瞬でつくる 誰とでも会話がはずむ42の法則』では、軽やかな文体と人間味溢れるエピソードが満載で、読みやすい割に、使ってみたいテクニックが満載でした。

人との会話や人間関係、コミュニケーションに悩んでいる方や、部下や上司ともっと上手にやりとりしたい、仕事のテクニックとしてスピーチのスキルを磨きたい方におすすめの一冊です。

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