『反=恋愛映画論』本の感想、レビュー、あらすじ、ネタバレ

『反=恋愛映画論』本の感想、レビュー、あらすじ、ネタバレ 書評

『反=恋愛映画論』とは?

『反=恋愛映画論』とは、映画評論家、映画執筆家の佐々木敦氏と児玉美月氏による対談本です。2022年9月30日に株式会社Pヴァインより出版されました。

どんな内容?あらすじは?

本書は佐々木氏と児玉氏の2人が事前に決めた映画作品をもとに、テーマを分割して対談、討論する内容です。

第一章が、リアリティと作為姓

第二章が、多様化する恋愛像

第三章が、恋愛映画の巨匠?

第四章が、クリシェとそれを超えるもの

第五章が、肉体と精神/リアルとフィクション

第六章が、「恋愛/映画」に惹かれるものーオールタイムベスト恋愛映画・日本編

第七章が、「恋愛/映画」に惹かれるものーオールタイムベスト恋愛映画・海外編

第八章が、恋愛映画の現在

合計8章で構成されています。

ネタバレ

とにかく映画好きの人なら、必読おすすめの一冊です。

100以上の作品が紹介されていて、それぞれのテーマごとで分けられているので読み応え抜群。

映画をたくさん見ている人なら、「あ、この作品わかる」「この作品と関連性があるんだ」といった発見が見つかります。

しかも、ライターが一人で書いているのとは違って、造形の深い2人が対談形式で話していくから、どんどん深い話になっていって面白かった。

あと、発見がいくつかあり、たとえば、「ゲイ映画」と「BL映画」って異なるものなんだ。

「ゲイ映画」は比較的シリアス。昨今のLGBTQの問題や家族問題などを絡めた作品が多く、

「BL映画」はどちらかというと、キラキラ映画や青春映画といったロマンチックな要素が高い作品のこと。

たしかに、これらを一緒くたにしていたことがあったけれど、本書を読んでから意識するようになりました。

他にも、純愛と性愛の違いといった、テーマごとで分けられているから読みやすくてスイスイ読めました。

先入観があって観ていなかった映画を観てみます。

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