映画『キャデラック・レコード 音楽でアメリカを変えた人々の物語』鑑賞!感想、レビュー、あらすじ、ネタバレ

映画『キャデラック・レコード 音楽でアメリカを変えた人々の物語』鑑賞!感想、レビュー、あらすじ、ネタバレ 映画
映画『キャデラック・レコード 音楽でアメリカを変えた人々の物語』鑑賞!感想、レビュー、あらすじ、ネタバレ

映画『キャデラック・レコード 音楽でアメリカを変えた人々の物語』とは?

映画『キャデラック・レコード 音楽でアメリカを変えた人々の物語』とは、1947年のブラックミュージックの先駆け的存在「チェス・レコード」を舞台にした、音楽シーンを元にした伝記ドラマです。2008年にソニー・ピクチャーズ エンタテインメントより配給、公開され、デスティニーズ・チャイルドのビヨンセが出演したことで話題にもなりました。

どんな内容?あらすじとは?

映画『キャデラック・レコード 音楽でアメリカを変えた人々の物語』は、レナード・チェスという白人プロデューサーが、マディ・ウォーターズをスカウトし、チェス・レコードというレベールを立ち上げたことをきっかけに物語が始まります。

まだ、白人と黒人で分けられていた時代。チェスは、お金儲けができれば肌の色やキャラクターを気にしない人間。マディは良識のある黒人ミュージシャンで、彼のヒットをきっかけに、チェス・レコードはどんどん大きなレーベルになっていくのです。

ネタバレ

映画『キャデラック・レコード 音楽でアメリカを変えた人々の物語』は、マディ・ウォーターズを始め、ビヨンセ演じるエタ・ジェームズやチャック・ベリー、リトル・ウォルター、ハウリン・ウルフといった数々の名シンガー、ミュージシャンを輩出。しかし、日本でも言えることですが、特異な才能やスター性を持つ人間は、必ずしも品行方正ではなく、幼少期や過去のトラウマから、酒やドラッグに溺れたり、巨額のお金が手に入ったことで、豪勢に女性遊びをしたりするなど、破天荒な面々が揃っているのです。

しかし、そのキャラクターや性格、内面から醸し出される感情(エモーショナル)が、音楽や歌に乗っかると、魅力は一層に増し、観衆の心に訴えられるのでした。

キャデラック・レコードの意味、所以とは?

映画『キャデラック・レコード 音楽でアメリカを変えた人々の物語』のタイトルにもなっている、キャデラックとは、主人公でプロデューサーのチェスが、契約した黒人ミュージシャンに、ギャランの代わりにキャデラックを与えることから来ています。

アメリカといえども貧困時代。さらに、黒人となると仕事も肉体労働や日雇いが多い時代。ヒット曲を作ることで、キャデラックという車をもらい、一躍スターの仲間入りになり、輝かしい世界に飛び込んでいくのです。

ビーチボーイズやローリング・ストーンズ、ビートルズの登場

映画『キャデラック・レコード 音楽でアメリカを変えた人々の物語』では、後期に渡り、イギリスのビートルズやローリング・ストーンズが台頭してきます。黒人ソウルシンガーが歌っていた時代と離れ、長髪で細身の、女性っぽい彼らが、ロックを奏でる。そんな新しい時代が訪れるのでした。さらに、人気の白人サーファーをスポットにしたビーチボーイズ。彼らのヒット曲が実は黒人ミュージシャンの盗作であるなど、音楽世界の変遷とビジネスとしての戦いが火花を切るのでした。

新しい音楽やミュージシャンが登場すれば、それだけ過去の栄光に変わる世界。輝かしい時代はいつしか古き良き時代へと過去にのものに変わるのでした。

まとめ

映画『キャデラック・レコード 音楽でアメリカを変えた人々の物語』を観ていて、とても感じたのは、日本のエイベックス・グループのことでした。

小室哲哉率いる、TKミュージック流行り、数々の名曲、ヒット曲を連発。またtrf、globe、華原朋美、安室奈美恵といったシンデレラガール、歌姫も輩出され、他の大手レコード会社に負けず、エイベックスは一躍人気レーベル、レコード会社になりました。

その後、ELTや浜崎あゆみといった人気アーティストも登場。まさにスターダムを駆け抜けたのです。

しかし、最近では、暴露本が登場したり、EXILEファミリーを除くと、大きなヒットを生み出しているシンガーやアーティストは、当時に比べて格段と減ったと思います。

それは、エイベックスだけの問題ではなく、CDが売れない時代、アイドルが手売りする売り方など、音楽のカタチやビジネスの仕方も変わっているのだと思います。

エイベックスといえば、マックス松浦こと松浦 勝人氏が貸レコード店「友&愛」を始め、その後エイベックスの前身を立ち上げ、輸入卸売業からビジネスをスタートさせているのです。

音楽シーンの栄枯盛衰。そんなことを思いながら映画『キャデラック・レコード 音楽でアメリカを変えた人々の物語』を観ていました。

エイベックスとゼティマ

今週のCD売上げランキングでは、人気のEXILEファミリーの三代目 J SOUL BROTHERS from EXILE TRIBEを人気アイドルグループ、ハロプロのBEYOOOOONDSが打ち破り、1位に輝いています。手売りビジネスや握手券など手法は異なれど、ライブ(生)への集客がビジネスに変わっている個別グループです。ハロプロといえば、モーニング娘。やアンジュルムといった、老舗のグループを抱えており、ゼティマも上手にテレビからビジネスの場面を移し替えています。

このエイベックスとゼティマの戦いが、一つ決着がついた珍しい戦いとなりました。

一つのレーベルやアーティスト、ミュージシャンだけでは、長きに渡り音楽シーンを牽引するのは難しいのです。時代の移り変わりとともに、商売の方法も変えていく、日本もそんな節目に来ているのでしょう。今後の音楽シーンはどうなっていくのか。注目です。

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