『「つながり」の創りかた 新時代の収益化戦略 リカーリングモデル』とは?
『「つながり」の創りかた 新時代の収益化戦略 リカーリングモデル』とは、兵庫県立大学国際商経学部の教授である川上昌直氏の執筆で、2019年6月20日に東洋経済新報社より出版されました。
どんな内容?あらすじは?
『「つながり」の創りかた 新時代の収益化戦略 リカーリングモデル』は、商品やモノを直接売買で売るだけでなく、顧客とメンバーシップを組み、毎月定額でお金を落としてもらう、サブスクリプションやリカーリングビジネスについて、詳しく説明されています。
序章が、サブスクリプションを支える「つながり」
第一章が、売り切りモデルの停滞
第二章が、リカーリングモデルのバリエーション
第三章が、リカーリングモデルの利益思考
第四章が、つながりを強化する
第五章が、つながりを可視化する
第六章が、メンバーシップが強いつながりを生む
終章が、マネタイズを実現するアセタイズ
の合計8章で構成されている本です。
『ロングテール(THE LONG TAIL)』や『グロースハッカー』、『the four GAFA 四騎士が創り変えた世界』に似た内容となっています。
ネタバレ
最近、流行りで耳にする機会も増えたサブスクリプションやリカーリングビジネス。
サブスクリプションはユーザーから月額や年額で一定額の利用料をもらいながら、ユーザーと長く付き合っていくビジネスモデルです。
GAFAといわれる、グーグル、アマゾン、フェイスブック、アップルも、それぞれ会員登録やメンバーシップを導入しており、長く利用者が愛用しているのが特徴です。
フリーミアム
特にその中でも顕著なのが、「フリーミアム」です。「え、それぞれ利用しているけどお金なんか払っていない」という方も多いでしょう。
それは、フリーミアムと呼ばれる、フリーとプレミアムをかけ合わせた造語のゾーンとなります。
フリーミアムは、日本語に訳すと、試供品とかサンプル、無料サービスとなり、お試しでどういうプロダクトか試せるものとなります。
Amazonであれば、商品の購入や映画、ドラマの予告視聴などができますし、グーグルもメールやクラウドサーバーなどが無料です。
これは、各企業が無償で提供してサービスを使ってもらう目的があります。
それって損では?儲かるの?
確かに直接的にお金を払っているわけではありませんが、各企業は顧客にメールを送ったり、キャンペーンやイベントの案内を送って、時期や季節要因に合わせて大量にお金を使ってもらうようになります。
Amazonにしてみれば、普段は無料で使っていても、イベントの時にお金を落としてもらえれば良いわけで、関心やつながりがないと、楽天やヤフーといった他の企業に取られてしまうわけですから、日頃からつながりを持っていることが、重要になるわけです。
タッチポイントを増やす
サブスクリプションやリカーリングモデルを行う際には、いかにタッチポイントを増やしてまず無料の顧客を集客することが重要です。
タッチポイントでは、まずはメールやウェブ、セミナーなど活用促進となるテックタッチ、次に自習室やコミュニティ、テックサポートなどのロータッチ、最後に依頼ベースの支援やビジネスレビューといったハイタッチの3段階に分かれています。
まずは、簡易なものから浸透していき、徐々により深い関係づくりを目指します。
マネタイズよりアセタイズ
さらに本書で興味深いのは、一度つながりや絆、メンバーシップを組むと、徐々に関係は枯渇してしまうという点です。
人間関係でもそうですが、停滞した関係は飽きや興味を失わせてしまうもの。ましてや企業サービスなら尚更、関係に対してシビアです。
そのため、いかに顧客が飽きをこないのか、また価値のある関係であるかを理解してもらうためにも、資産・サービスをアップデートしていくアセタイズが重要となります。
まとめ
流行りのサブスクリプション、リカーリングビジネスについてまとめられた『「つながり」の創りかた 新時代の収益化戦略 リカーリングモデル』。
安易に飛び込むと火傷するというような舵を切るのが難しいビジネスモデルを上手に説明されていて読みやすかったです。
各企業やビジネスパーソンが、注目しているこのビジネスモデルをチャレンジする方は一度読んでいただきたいおすすめの一冊となっています。