『ビジネススクールで教えている武器としてのITスキル』本の感想、レビュー、あらすじ、ネタバレ

『ビジネススクールで教えている武器としてのITスキル』本の感想、レビュー、あらすじ、ネタバレ 書評
『ビジネススクールで教えている武器としてのITスキル』本の感想、レビュー、あらすじ、ネタバレ

『ビジネススクールで教えている武器としてのITスキル』とは?

『ビジネススクールで教えている武器としてのITスキル』とは、ビジネススクールで人気のグロービス経営大学院から2018 年5月3日出版・発行されたITスキルに特化した特徴やスキルを紹介した本です。執筆者は、株式会社unerryだの代表取締役CEOの内山英俊氏や、グロービス経営大学院教員の梶井麻末氏、君島朋子氏、川上慎市郎氏、鈴木健一氏、武井涼子氏が務めました。

『デジタル時代の基礎知識「SNSマーケティング」』や『明日のメディア 3年後のテレビ、SNS、広告、クラウドの地平線』に似たテイストの本となっています。

どんな内容?あらすじは?

『ビジネススクールで教えている武器としてのITスキル』は、プロローグをITスキルは最強の戦闘力になる。とし、チャプター1、コンピュータ+データの基本スキル、チャプター2が戦略マーケティングの基本スキル、チャプター3がリーダーシップ・組織の基本スキル、として合計19のスキルを紹介しています。

ネタバレ

本書『ビジネススクールで教えている武器としてのITスキル』は、ビッグデータやAI、IoT、VR、ARといったイノベーター向けのIT領域を基本として紹介しています。

例えば、AIというのは人工知能を指しまして、人間の脳の考え方のアルゴリズムや仕組みをコンピュータで適用するのがAIです。1950年代から研究されてきており、1980年台が第二次ブーム、2010年に第三次ブームがあったのでした。AIは機械学習の基礎的な理論として生まれた近年では急速に拡大、ビッグデータによる学習データの入手によって、処理を機械が自動的に行ってくれます。

では、今後AIはどうなっていくのでしょうか。一つは、会話です。人間と話す際に会話するだけではな大量のデータを処理できないからです。AIが発達することにより、このAIが不得意とする点を処理できるようになると、より進化した未来が期待されるはずです。

また、昨今注目を浴びているのがIoTです。スマートホームなどにもあるように、情報通信機器、モノのインターネットにつながることで生活やビジネスが大きく変わると言われています。

映画ですが、『ANNIE/アニー(Annie)』でも顔認証や指紋認証によるスマートホームを魅力的に描いていました。イメージがつかない方は映画を一度見ておくと良いでしょう。

このIoTがビジネスと期待されるのは3つあります。1つめは実用化が進んでいますが、建設現場のパワーシャベルにセンサーと通信機をつけ、稼働状況のデータを収集するといったものです。

二つ目は製品やサービスを販売した後のアフターサービスの充実として、例えばテスラ社の自動運転車は、搭載されているソフトウェアがアップデートされるとスマートフォンのOSが更新される際のように通知が表示されて、夜に自動的に更新されるのです。すると、翌朝運転しようとすると、これまでになかった機能が追加されていたり、表示が変わったりしていたりします。

3つめは、付加価値向上とし、カバンに安価で大量に存在するIoT端末をつけていおくことで、盗まれたり、飛行機に搭乗する際に預けて出てこなかった時にどこにあるかすぐに見つけられるのです。

マーケティングやビジネスモデルの設計

本書『ビジネススクールで教えている武器としてのITスキル』では、ITだけにとどまらず、マーケティングやビジネスモデルの設計参考として、これまでに実現されていた実例を交えて紹介しています。

例えば、日本でも民泊で有名になったAirbnb(エアービーアンドビー)の2008年創業者であるチェスキー氏とゲビア氏がサンフランシスコで居間を宿泊施設として貸し出したのをきっかけとしています。そして10年後の2017年には世界191各国で300万室以上の宿泊施設を揃えることができました。

特徴的なのは、従来のホテル、例えばヒルトンホテルでは現在でおよそ78万室と、エアビーアンドビーの四分の一しか部屋数がないのです。

さらに、ホテルと違い、エアビーアンドビーは部屋の貸し手と借り手からごくわずかな手数料を受け取るだけですが、固定費が非常に安くすむ、全世界に拡大化できるわけです。

3人めのメンバー情報技術者であるブレチャジックとともにサイトを作り始めたのが、すべての物語の始まりとなったのでした。

まとめ

『ビジネススクールで教えている武器としてのITスキル』は、ITに特化したビジネススキルやケーススタディ、加えてマーケティングやリーダーシップ論までビジネスに役立つ内容が網羅されています。

おそらく、MBA取得を目指す学生向けかつ、受講生が授業を受けながら学ぶための教材的な役割もあるかもしれません。その為、表面的というか言葉のワーディングを中心に紹介されているため、深掘りしきれていないのが勿体無いです。また、具体的な情報ソースやツールなども紹介されているとビジネスの実践として役立つのですが、そこはグロービス経営大学院に入学して取得しようということかもしれません。

とはいえ、全体的にこれからITやマーケティングを始めようと考えている方には丁寧かつ読みやすい内容でおすすめの一冊となっています。

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