『情愛 2002』韓国映画の感想、レビュー、あらすじ、ネタバレ

『情愛』映画の感想、レビュー、あらすじ、ネタバレ 映画

韓国映画『情愛』とは?

『情愛』とは、2002年に公開された韓国映画で、監督を詩人のユ・ハが、『王の男』で一躍人気俳優となったカム・ウソンと歌手で女優のオム・ジョンファが主演を務めました。

どんな内容?あらすじは?

『情愛』は、経済的に不安定な大学の英語の非常勤講師を仕事にしているジュニョンと、玉の輿を考えているヨニがブラインドデート(現在で言うアプリでのリアルデート)をし、その日のうちに男女の関係を結んでしまう。結婚願望のないジュニョンと、妻になったら不幸せになることがわかっているヨニは、恋人とも言えない関係を続けているが、ある日、ヨニは医者の男性と結婚をしてしまう。

しかし、結婚後も二人の関係が続いていくという、王道の不倫恋愛映画です。

『(500)日のサマー((500) Days of Summer)』や『エイジ・オブ・イノセンス/汚れなき情事(The Age of Innocence)』、『隠れビッチやってました』のような映画です。

ネタバレ

2002年に公開された映画のため今から20年も前の世界です。

スマホもなく、でもどこかみんな豊かな雰囲気。日本でも同じような時代でしたね。

ジュニョンは弟の結婚式に出席するも途中で退席し、ケンタッキー・フライド・チキンのお店の前で、友達の紹介でヨニとの出会いを待っています。

待ち合わせの時間から遅れてやってきたヨニは、セクシーで魅力的な女性でありながら、結婚願望があることを話したり、他の男性とも出会っていることを伝えてくるのです。

本命として付き合うには中々手強い相手。

二人は、終電をなくしたのを理由に、ホテルで泊まり男女の関係を結んでしまうのでした。

くっついたり離れたり

2人は何かと理由をつけて再会を繰り返しますが、会うのは大体ホテル。

健全なデートも行うのですが、どちらかというと大人のロマンスを繰り返すばかりです。

結婚を機に離れる2人

しかし、ヨニが結婚をすることになり、ふたりは一時的に離れます。

離れる前に、新婚旅行と題して田舎へ貧乏旅行へ。ホテルではな民宿に泊まり、ここでも2人は一夜をともにします。

けれど、今までと違って、個人的なルールをそれぞれ破り、ただの相手ではないことを行動で示すのです。

そして、ヨニは結婚をし、いつしか2人は会わなくなるのです。

再会と不倫

ヨニからの連絡で再会したジュニョン。

実家ぐらしのジュニョンに「お金を貸すから一人暮らしを始めない?」と提案するヨニ。

アパートの最上階のワンフロアの小さな部屋を借りたジュニョンは、ヨニと買い出しに行き、いつしか2人の住処へと変わっていくのでした。

それからヨニは夫の目を盗んでジュニョンの家へやってきて、食事を作ったり、2人で夫婦のような生活を始めるのです。

突然の別れ

そんな2人の甘い時間の反面、現実はヨニは結婚をしている身。ジュニョンを残して家に帰っていくのでした。

「俺の所に来いよ」と、強引に引っ張ってほしいヨニの想い、

「経済力がなく2人で生きていくことに決意がない」ジュニョンの迷いと、旦那のいる女性の遊び相手扱いに惨めな気持ちになる。

そんなスレ違いの中、キムチラーメンを作るか作らないか、という些細な出来事で喧嘩をし、最後の別れを決意するのでした。

まとめ

想い合っている2人が、素直になれずすれ違う大人の恋愛ドラマ。

友人同士のいざこざはありましたが、2人以外で泥沼にならないのは、潔癖で綺麗な映画でした。

物語を横に広げるのではなく、深く2人の関係性を追求したのは監督の見事な手腕かと思います。

また、ジュニョン役のカム・ウソンのお尻と、オム・ジョンファの上裸が映るといった体当たりの演技力も見所のひとつです。

ラストは、雪の降る日にヨニが家に訪れて合鍵で部屋に入るという、情愛の締め方なのも印象的でした。

恋人と見るのに相応しいおすすめの映画ですよ。

イ・ソジンの「アイ・ラブ・ユー」も隠れた名作でした。初恋の女性にまつわる過去と男女4人の物語。

こっちも観てなかったら、おすすめです。


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