『株式VS不動産 投資をするならどっち?』本の感想、レビュー、あらすじ、ネタバレ

『株式VS不動産 投資をするならどっち?』本の感想、レビュー、あらすじ、ネタバレ お金

『株式VS不動産 投資をするならどっち?』とは?

『株式VS不動産 投資をするならどっち?』とは、まとまったお金がある場合に、株式投資と不動産投資、どちらが良いかを説明した解説本です。証券アナリストでつばめ投資顧問の代表である栫井駿介氏と不動産投資家の沢孝史氏、そして兼業投資家の芦沢晃氏を迎えた、投資にまつわる内容です。2019年3月5日に株式会社筑摩書房より出版されました。

どんな内容?あらすじは?

ある程度貯蓄が貯まったら、投資を考える人は多いはず。その中で、株式投資にするか不動産投資にするか悩む人に向けて、両方のメリットとデメリットをそれぞれ解説した内容となっています。

第一章が、まずは投資の基礎知識を

第二章が、投資のスタイルは人それぞれ

第三章が、投資のリスクを見きわめる

第四章が、投資のリスクに立ち向かう

第五章が、これだけ違う所得と税制

第六章が、成功する投資スタンスはこれだ

第七章が、投資にも相性がある。あなたにfitするのはどっち?

第八章が、株と不動産、両方やったらうまくいく?

の合計8章で構成されています。

『まずは100万円で一等地の空き家を買いなさい』や『金持ち父さんの21世紀のビジネス』、『マネーの養分』感想、レビュー、あらすじ、ネタバレ【YouTube】のような内容です。

ネタバレ

例えば、不動産投資を始める際に、「表面家賃」と「実質家賃」の違いを理解しておくことは大切です。

賃貸物件を所有した場合、入ってきた家賃がそのまますべて収入にはなりません。

毎月、管理費や修繕積立金が決まっていますし、首都圏であれば、家賃6万円、地方都市で3万円の家賃収入があった際も、退去後に部屋のクリーニング代として1万円、壁紙の張替えに5万円かかります。

単身物件の平均入居期間は2〜3年あんおで、仮に2年だとすると、毎年0.5ヶ月分収入が低くなる見積もりとなります。

また、エレベーターのあるなしで、修繕積立金も2000万円〜3000万円の佐賀出てきます。

築古区分投資

基本的に、築25年を超えると、築古不動産の物件にあたります。

新築・賃貸フルスペックで、表面利回りは少額となり、融資購入の場合はキャッシュフローがマイナスに

築浅・賃貸フルスペックで、表面利回りは中額となり、融資購入の場合は、キャッシュフローは小です。

築古・賃貸必要最小限なら、表面利回りは大きくなり、融資購入の場合、キャッシュフローは中になります。

中古木造アパートの特徴

木造はRCに比べて、防音性が劣ります。その分家賃設定が低くなります。

構造上に、隣室との境に収納を配置する作りにして、間取りを工夫したり、耐火遮音構造を採用するといった対策も取られています。

また、売主が一般人ではなく、宅建事業者の場合は瑕疵担保責任が最低2年間あるので、利用する際は事業所の方がメリットが大きいでしょう。

物件を管理してからがスタート

物件は購入してからが始まりです。

まず入居者の募集と管理を実施し、次に家賃交渉、そしてリフォーム対応、最後に大規模修繕の4フェーズに分かれています。

特に入居者の管理は、自分で管理する自主管理と、管理会社に頼む方法があります。

管理会社に頼むと、家賃の5%前後の管理費がかかるため、8万円の家賃なら4000円の管理費が発生するのです。

節税対策

個人事業主として事業を開始した際に、あまり規模が大きくないなら、青色申告をすると良いでしょう。

個人の申告には、白色と青色があります。

青色申告とは?

青色申告は、帳簿をしっかり作って明確に申告すると、10万円か65万円の特別控除を適用してくれるお得な節税対策です。

例えば、年間で不動産所得が100万円あったら、10万円を引いた90万円か、65万円引いた35万円にしてくれるというもの。

区分けは、事業的規模によって変わります。

事業的規模とは?

5棟10室基準といって、賃貸物件を5棟もっているか、もしくは部屋数が10室あると事業的規模としてみなされます。

まとめ

「お金が落ちていたら拾いたくなる」。コラムが秀逸でしたのでご紹介します。

筆者がサラリーマン時代に「会社の保険に入ると20%の補助がついて、保険料が10万円だったら会社から2万円が手当として支給される。積立型保険でも10%補助がつく」というのがあったそうです。

100万円でも5年後には130万円になる積立保険に入ると、10万円を会社が補助してくれることになるので、実質90万円で130万円になるというメリットがありました。

しかし、当時の筆者も先輩に教えてもらえるまで、気が付かず、人間は「誰にでも見えるお金は皆拾う」が一生懸命探してトレジャーハンティングする人はいない。というエピソードでした。

こういうのも知らないとお得にならない仕組みです。

本書ではありませんが、行政でもコロナによる影響での損失や対策金として補助金や無償貸付を行っているところもあり、上手に行政のページを見て回る方が、実は沢山のお金に関するヒントが手に入るのです。

今回は、不動産投資を中心に紹介してしまいましたが、株式投資や特定口座(源泉徴収あり・なし)、一般口座の違いも詳しく解説されているので、株式投資を始めている方で、知識がまだ足りないという方におすすめの一冊となっています。

また、iDeCoやNISAについても紹介されているので、これから始める方、勉強したい方にも読んでもらいたい本です。

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