『(500)日のサマー((500) Days of Summer)』映画の感想、レビュー、あらすじ、ネタバレ

『(500)日のサマー((500) Days of Summer)』映画の感想、レビュー、あらすじ、ネタバレ 映画

『(500)日のサマー((500) Days of Summer)』とは?

『(500)日のサマー((500) Days of Summer)』とは、アメージングスパイダーマンなどの監督を務めるマーク・ウェブ(Marc Webb)監督による初めての長編映画作品で、主演をジョセフ・ゴードン=レヴィット(Joseph Gordon-Levitt)が務めた2009年の映画です。

どんな内容?あらすじは?

『(500)日のサマー((500) Days of Summer)』は、グリーティングカード会社のカードライターとして働く主人公が、アシスタントと採用された女性に一目惚れし、恋に落ち、恋愛をし、失恋をするまでの500日を描いた作品です。

『僕と世界の方程式(A Brilliant Young Mind)』や『ジェイン・オースティンの読書会』、『ベロニカとの記憶(The Sense of an Ending)』に似た、恋愛ドラマとなっています。

ネタバレ

500日というタイトルからして、1日目から物語が始まるのか、500日目から物語逆算されていくのかと思ったら、日をパズルのピースのように切り取りながらストーリーを展開していくという手法です。

とはいえ、視聴者に難しい感じにはせず、比較的物語を理解しやすいように、映画は展開するため、「フラれた」→「出会いはそもそも」→「距離感」が近くなる……という形で置いてきぼりをくらうことはないです。丁寧に作られているのが特長の一つですね。

500日以上

また、想定外だったのが、500日間だけではなく、501日など500日以後も随所に見受けれられます。あくまでも恋愛が始まり、終わるまでが500日で、その後の二人の関係や、恋愛事後の再会、期待、失望まで、ただの恋愛物語で終わらせず、人生にある恋愛のような見せ方が上手です。

ハッピーエンド?恋愛とは?

最終的には、恋愛はうまくいきません。彼女の名前がサマーであり、夏とはあまり関係がなく、あくまでも500日間の出会いと別れを描いた作品。

サマーは、主人公とは関係を築きますが、「恋人」という定義に当てはめることなく、徐々に彼の性格や合わない部分、ずれを感じ始め、別れ、友達に戻りたいと告げるのでした。

その後、サマーは偶然出会った男性と結婚。

主人公は、自分の何がいけなかったのか、どこが上手くいかなかったのかを苦悩するのです。

しかし、恋愛というのは、得てして、相手との相性がすべて。

よほど、性格や性質が破綻していなければ、「だめだった理由」を探すのはナンセンスなのです。

けれど、恋愛をしたことがある人は、理解できると思いますが、それでもまた復活したいよりを戻したい、と考え、しかも再会なんかしちゃって相手がまだ心を開いているうちは余計な期待もしちゃうものです。

そこの人間らしさが、鑑賞していて胸がずきずきする作品となっています。

サマーそしてオータムへ

サマーの気持ちもよく理解できます。元カレや元彼女など過去の恋人の話をしますが、どれも刺激な相手であり、主人公とは異なるタイプです。

けれど、主人公が彼女に向ける思いや一緒にいて趣味や時間を共有する楽しさ、笑顔の可愛さなど、一緒にいること自体は嫌ではなくむしろ楽しいと感じているはずです。

しかし、長い付き合いとなるステディとなると、物足りなさも感じているはずです。

期間もちょうど1年程度なので、ある程度過ごすには、そして見切りをつけるには良いのでしょう。

最終的に、主人公はサマーとは破局し、エンディングでオータムという新しい女性と出逢い、次の恋愛への可能性を示して終わります。

その際に、過去の恋愛の経験を踏まえて、自分から声をかけるという一歩を歩き出したのでした。

まとめ

ほとんどの方が人生で経験のしたことがある、恋愛。

上手く行っているときは、最高にハッピーでありながら、失恋するとどん底気分になり、仕事も手が付かなくなる。

そんな当たり前でシンプルな映画を、綺麗な構成で見せているのが本映画『(500)日のサマー((500) Days of Summer)』。

しばらく恋愛していないな、と思っている人なら昔の恋愛の思い出をな懐かしめるのでおすすめです。

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