『金持ち父さんの21世紀のビジネス』とは?
『金持ち父さんの21世紀のビジネス』とは、「金持ち父さん貧乏父さん」で一躍人気作家となった、ロバート・キヨサキ著作で筑摩書房より出版されました。
金持ち父さん貧乏父さんシリーズは、「金持ち父さん貧乏父さん」「金持ち父さんのキャッシュフロー。クワドラント」「金持ち父さんの投資ガイド 入門編」「金持ち父さんの投資ガイド 上級編」「金持ち父さんの子供はみんな天才」「金持ち倒産の若くして豊かに引退する方法」そして「金持ち父さんの予言」が出版されています。
どんな内容?あらすじは?
『金持ち父さんの21世紀のビジネス』は、金持ち父さん貧乏父さんシリーズの最新作で、第一部が「自分の未来を自分でコントロールしよう」、第二部が「富の形成を助ける8つの資産」第三部が「あなたの未来は今始まる」の3部構成となっています。
基本的に、金持ち父さんシリーズは、不動産投資の魅力と特徴を押さえており、本書も同様に不動産投資を中心に、株式投資やネットワークビジネスを中心に紹介されています。
「お金は寝かせて増やしなさい」や「僕は君たちに武器を配りたい」へと派生していった原点と言える内容と言えるでしょう。
ネタバレ
『金持ち父さんの21世紀のビジネス』は、不動産投資や株式投資から発展して、ネットワークビジネスへと進化した内容となっています。
逆に言うと、特異性が高いネットワークビジネスに興味がない方は、さらりと読む程度良いと思います。
元々、金持ち父さん貧乏父さんシリーズは、良い大学に入って、良い企業へ入社しても出世争いに巻き込まれたり、給与の限度が決まっているため、安定はしていても大きく成長ができない、さらに、大きな罠や落とし穴にハマったら、自力では抜け出すことが難しいというのが本質の課題として挙げています。
では、どうするのか?借金をして、レバレッジを効かせて、不動産を所有し、賃貸収入(インカムゲイン)でお金を育てていくことが重要というのが、テーマです。
本書でも、同様に書かれている参考として、3つの種類の教育を紹介しています。
「学校教育」は、読み、書き、計算を教えてくれます。
「職業教育」は、お金のために働く方法を教えてくれます。医者や弁護士、会計士、医療アシスタント(看護師)、配管工、大工、電気工、自動車工などですね。
3つ目が「ファイナンシャル教育」です。ビジネススクールに行くのも大切ですし、MBAを取ることも重要です。実社会でのファイナンシャル教育が、お金を育てていく勉強として大切なのです。
また、ファイナンシャル教育には、税金面で有利な点を理解しておくことも重要です。税制改革、スモールビジネスと自営業者向けの保険プログラム、税制優遇措置など、知らないと損することは沢山あります。
節約術も、実は思いがけない方法があるので下記の本を読んでおくと良いでしょう。
お金と富の違いとは?
また、本書では「お金」と「富」の違いについても詳しく紹介してくれています。
いくら、お金を稼いでも、出て行く支出が多いと、それは富ではありません。
例えば、不動産を買ったとしても、それが値上がりして売って、いくらかの資金になるので終わってしまいます。
牛を飼っていても、売って儲けるよりも、牛乳を作り出して、長く続ける事の方が富になるというのです。
また、マルコム・グラッドウェルの著書『天才!成功する人々の法則』も紹介されています。
何であれ、その道に秀でるためにはおよそ一万時間の大きな努力が必要なのです。
ビル・ゲイツは、ハイスクール時代に、プログラミングにおよそ一万時間を費やしました。
また、ビートルズもハンブルグのナイトクラブで一日七時間、一週間に七日演奏し、およそ一万時間を続けたというのです。
仮に、一日八時間、週に5日フルタイムでせっせと働いても、一万時間に達するのは、五年後になるのです。
まとめ
石の上にも三年という諺(ことわざ)がありますが、一万時間理論は、とてもすんなりと腑に落ちしました。
また、牛を売るよりも、牛乳を搾った方がお得など、金持ち父さん貧乏父さんシリーズは、お金の稼ぎ方に関する基本的なことを思い出させてくれます。これからお金の勉強や知識を育みたい方におすすめの一冊となっています。