『スポットライト 世紀のスクープ(Spotlight)』映画の感想、レビュー、あらすじ、ネタバレ

『スポットライト 世紀のスクープ(Spotlight)』映画の感想、レビュー、あらすじ、ネタバレ 映画

『スポットライト 世紀のスクープ(Spotlight)』とは?

『スポットライト 世紀のスクープ(Spotlight)』とは、2001年に「ボストン・グローブ(The Boston Globe)」 紙に掲載されたカトリック神父による子どもたちへの虐待をスクープした大事件を映画化した社会派作品。第88回アカデミー賞で脚本賞と作品賞を受賞しました。主演をマーク・ラファロ(Mark Alan Ruffalo)、監督をトム・マッカーシー(Tom McCarthy)が務め、配給をオープン・ロード・フィルムズが行いました。

どんな内容?あらすじは?

『スポットライト 世紀のスクープ(Spotlight)』は、1993年ごろからカトリック教会の神父たち20人による子どもたちへの虐待が発覚。個人が行うだけでなく教会全体がその犯罪を知っており、しかも常習的に行われていたことが発覚するのです。一つひとつの事件を追いながら特大のスクープとして社会的に告発をするという、硬派なニュース映画です。

『X-ファイル: 真実を求めて(The X-Files: I Want to Believe)』や『イミテーション・ゲーム/エニグマと天才数学者の秘密(The Imitation Game)』、『ベストセラー 編集者パーキンズに捧ぐ』に似た内容となっています。

ネタバレ

アメリカ、北米では著名な新聞社「ヘラルド」そして「ボストン・グローブ」。その中で同誌の「スポットライト」チームの活躍にフォーカスを充てたのが、『スポットライト 世紀のスクープ(Spotlight)』です。

局長が移り変わり、新しい局長が就任。彼は本事件を追うように指示をします。

地道な調査と取材活動

「スポットライト」チームは、編集長を含めて4人だけの小部隊。記者たちは被害者への聞き込みと、浮き彫りになって裁判沙汰になった際の弁護士への取材から開始。

たとえ明るみになったとしても、示談金が2万ドルという額や、母子家庭、クリスチャンの信仰、子供という年齢もあり、示談で終わるよう。

しかし、そんな中成人した当時被害にあった人たちへの取材もでき、一人の神父だけでなく、複数の神父が、そして教会全体が事件のことを隠していることを突き止めるのです。

裏付け、証拠、スクープと発表

聞き込みが終わったのち、裏付けとなるデータと証拠集めを裁判所でやっと公になった記録を取得し、スクープの発表。

しかし、「もう少し情報を集める必要がある」、と編集長の独断により、チームで亀裂が入るのです。

このまま発表しても、神父数人が浮き彫りになり教会は謝罪して終わりだ、と。

これは、現実にもある企業によるトカゲのしっぽ切りと言われていますね。

そして、教会自体が事件のことを知ったうえで隠していたということを突き止め、ついに記事に出るのでした。

まとめ

とにかく、王道中の王道の社会派ドラマ『スポットライト 世紀のスクープ(Spotlight)』。

真面目すぎて、ある種見応えのある反面飽きて来る部分もありますし、各登場人物たちの背景や関係が序盤では見えづらいのも本映画の難しさに繋がっています。

しかし、それを昇華したあとの見応えは抜群です。

派手な作品ではありませんが、堅実な大人の作品として自宅に篭って見るのにおすすめです。

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